創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   積極的に頑張ろう!    くらりねっと

 「勉強」とはどのようなもので、何のためにするものなのだろうか。「べんきょう」というのは音読みだが、これを訓読みにすると「つとめしいる」と読む。「学問をつとめはげむ」という意味の中に、何かを無理じいするニュアンスがふくまれるため、いやな印象がつきまとっている。島国の日本は歴史的にみて、つねに新しい外来の文化を輸入しなくてはならない状況にあった。そして多くの知識をとりいれてきた結果、日本人は外来文化の表面的な部分ばかりを身につけ、内面的な部分について学ぶことをなおざりにしてきてしまったきらいがある。何のために「勉強」するのかという目的を問う前に、知識をえるために、がむしゃらに「つとめ、しいる」くせがついてしまったのだ。「勉強」とは、それ自体が目的ではなく、あくまでもそこへ生きつくための手段にすぎない。手段を目的とかんちがいするときに「勉強」は単なる苦痛の種になってしまうのだ。大切なのは、何のために学ぶかということだ。したがって、学生時代とはこの課題を「勉強」を通じて考えていく、いわばじぶん探しの旅の始まりにもたとえることができる。(要約)
 私は食べ物の好き嫌いは激しくないが勉強の好き嫌いは激しい。テストの点数は理科や算数は下降気味(汗)。国語や社会は最近上昇中。こんな私なのに好きな授業は算数と理科。と、漢字の書き取り以外の国語。授業の内容は理系が好きだが、その内容が頭に吸収されてないのだろうか・・・。さて、私の好きな科目は何度も言うように算数と理科なのだが、その中でも理科の実験が好きだ。国語の授業で漢字をノートに書きなさいなんていちいち強制される授業より、かなり楽しく学習できる。というより、自分から進んで勉強できるという感じがする。先生に前聞いたのだが、学校によっては理科の実験で、
「はい次はこうやるんですよー。はいみなさんできましたねー。じゃぁ次やりますね。」
みたいに全員で同時進行でやるところがあるらしい。それは全く持って強制的というものではないだろうか・・・?! さて、話を現実に戻して・・・。この日の実験は水溶液を蒸発させる実験だった。私は最初水溶液なんて、
(スイヨーエキ??? なんじゃそりゃー? )
みたいに思っていたが、何かいつもの倍くらい面白い実験のような気がしたので、足がまるで赤い靴を履いたように踊ってしまうくらい心はうきうきだった。そして先生の説明があった。すると先生が
「じゃぁ今日は水酸化ナトリウム使うことになってたよね、手にかけるなよ。」
・・・水酸化な、なっ、ナトリウムゥ?! それは劇薬・・・。そう、水酸化ナトリウム水溶液は、皮膚を溶かしてしまうほどの威力を持っている危険な水溶液なのだ。これは大変大変、実験はだれかに任せようなんて怖がっていたら勉強にも何にもならない。私は怖がるどころかなぜかうれしくなっていた。
(うわぁ〜♪ 劇薬なんてなんか楽しそうじゃん♪ )
こんな実験は社会の歴史の人物を覚えましょうなんて暗記科目よりも数十倍、いや、何百倍と楽しいように私には感じる。こんな楽しくて自分から進んでできる実験なんて初めてだったので、私の心はかなりうかれていた。そして楽しい楽しい実験を進めていったら、
(くさい・・・)
と感じた。私は五感の中でも特に嗅覚には我ながら少し自信を持っている。こんなことはどうでもいいのだが、みんなもだんだんくさいにおいに気づき始めた。卵がくさったようなにおい。何だろう、この異常なにおい・・・。理科の実験では良くあることなのだろうか??? と私があぁだこうだと思っている時、先生が
「はい皆さんっ!! ちょっと今毒ガスが発生してるぞ! 窓を開けろ! 」
と。毒ガス? ということは先生も毒ガスに気づかなかったら六年生三十三人と先生は全員死亡していたのか? 理科の実験の恐ろしさを知った。けれどもこんなハラハラドキドキの理科の実験もやはり楽しいといえば楽しい。理科は私にとって自分から進んでできる楽しい勉強のひとつだ。
 逆に全然楽しくないいやいや勉強をしたこともあった。学校の授業よりも最低なテスト勉強だ。授業は楽しいがテストはかなりやばい算数のテスト勉強は全然はかどらない。特に、前テストをした「体積」の分野は、私の頭が噴火しそうなぐらい覚えることがたくさんある。1ℓは何立方センチメートルとか、縦×横×高さは体積の公式だとか。それに計算もいちいちめんどくさい分野だ。私はそろばんを習っておきながらいまだに計算が苦手だ。暗算検定2級に受かった鵜飼かおりが計算めんどくさいなぁーなんて思っている。これは明らかにおかしいなぁ(笑)。なんて人だ(苦笑)。ともかく、私はこの「体積」のテスト勉強をしなければいけないのだ。最後のほうの字はかなり汚くなっていて、一目でいやいややっていることが良く分かりそうなノートが完成(苦笑)! さぁこの「体積」の分野で私は満点をとれるだろうか・・・。翌日。昨日やったことをほとんど忘れた私。何のためにこのテスト勉強を昨日一生懸命したのだろうか・・・。そして一時間目の算数テスト。最初のほうは公式とかの内容だった。これは一応解けた。次の問題を見たときに私の目がフリーズ(笑)。1ℓは何立方センチメートルですか? こ・・・こんな問題知りませんよぉ。私はそんな目をしていたと思う。昨日やったことが頭から消去されている。適当にゼロをいっぱいつけて提出しようかと思ったが、ちょっとゼロの個数が多すぎるなと思い、ゼロをいくつか消して、三個くらいにしておいた。(=1000)本当のことを言うと、ゼロは4個残すつもり(=10000)にするつもりだったが、消しているうちに余分に消してしまったので1000立方センチメートルにしておいたのだ(笑)。そしてテストが終わり、いつものように友達数人とわいわいがやがや答えあわせタイム。
私「ねぇねぇ1ℓのとこどうした? 」
「ウチは10000にしちゃった。」
「私は1000にしたけど。」
私「あ、一緒だ。」
「あっ、教科書には1000って書いてある! 」
私「え、うそマジで?! 」
「うっそぉ〜、でら悔しいっ! くそぉ〜。」
どうも答えは1000らしい。今日は勘が良くてよかった・・・。このおかげで満点が取れた。でもこの日はたまたま勘がよかっただけで、本当はここの部分は頭にあまり入っていないのだけど・・・。どちらにしろ、このいやいややったテスト勉強。結果的にあまり身についていないことが分かった・・・(^^;)
 人間にとって勉強とは積極的に、そして楽しくやることだと思う。私はまだ消極的になってしまう勉強や好きになれない勉強があるが、そういう科目はできないからいいやと放っておくのではなく、少しずつでも積極的になれるようにしていきたい。人から
「この科目苦手でしょ? やれば? 」
なんていわれても消極的になるばかりなので、やはり好きになれない勉強は自分から積極的にやらないといけないなぁと思った。まだあやふやだけれどもだんだんはっきりしてくる私の夢や目的に、その身についた能力を役立てていきたい。これから私も自分から積極的に勉強をできるように頑張るぞ! 

   講評   kiri



こんにちは。今年最後の感想文は超大作だったね。3000字近くでびっくりしました。
 第一段落の要約は400字。全体が3000字なので、バランスはいいけれど、1000字ぐらいの文章を書くことを考えたら200字ぐらいで要約できるように特訓しておくといいよ。
 第二段落はかおりちゃんが興味深々の理科の実験の体験がくわしく書けました。好きなこと、やりたいことは、こんなふうにこわいもの知らずで積極的な姿勢になれるね。「まるで」をつかったたとえも、かおりちゃんの心の中をうまく表していたよ。
 第三段落は、逆にいやいや勉強して、あまり身につかなかったという話が書けたね。やはりそういう気分のときは、うまく行かないね。かおりちゃんの場合は、たまたまいい結果だったけど...。
 最後の段落の「人間にとって勉強とは...」は先に書いた二つの自分の体験を生かした意見が書けたね。自分の夢や将来に身につけたものを生かしていきたいという意見はすばらしいね。最後の文章は来年に向けての豊富かな? 中学生になったらますますその気持ちを強く持っていてほしいです。 
              

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