国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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閃きのための継続 ルフィ
私は、「一瞬の閃き」を会得するまでの時間、つまり物事の全体像をつかむまでの鍛錬を大事にすべきだと思う。そのためには、次のような2つの方法がある。
第一の方法は、物事をやり出したら続けてみることだ。それによって、だんだんと全体像をつかんでいこう、というからくりである。私の場合においては、習字がそれに値した。 あれは小五の頃、大いに抵抗したのだが、私は書道教室に入れさせられた(笑)当初はやる気がなかったのだが、しばらく通っていると、その習字の楽しさというものがだんだんとだが分かってきた。たとえいまだに字が汚いとしても(笑)このように私の場合は天啓のようなものは訪れなかったが、続けることによって、書写の楽しさを会得できたのだ。
第二の方法は、速効性を求める現代社会の風潮を改めることだ。簡単な例を挙げよう。「解体新書」の著者の一人として有名な杉田玄白の翻訳作業は、大いに難航したそうだ。始めのうちは、一つの言葉を訳すのに数週間もの時間がかかったこともあるらしい(蘭学事始に記されている)けれども彼はめげずに続けた。そして彼はきっとどこかで閃いたのだろう。その結果が解体新書の完成であったに違いない。
確かに現代の情報化社会では、それがあまりに氾濫しているがために物事に対する素早い対処が求められているのかと思う。だが、そんなアプローチの仕方では、興味を持つことはおろかそれが身に付くなどということは、まずありえないだろう。大切なのは、「広く、浅く物事を身につけるのではなく、狭隘でもいいから深く物事を追求する」姿勢ではないか。そしてそれが、物事の本当の意味での修得を可能にするのである。
講評 kira
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