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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   内申点とそれに関わること   うるよ

 私の行っている学校は、内申点というものが無く、定期試験の点でほとんど評価が出てしまうから、内申点のように普段の提出物や態度も加味してくれる評価方法にはとても新鮮な物を感じる。私は性格的に、試験のときに一気に追い込みを掛けるようなことは出来ないから、魅力的だとも思う。試験の時にはそれなりにスパートをかけるべきだとは思うが、どうも出来ない。だから、普段からこつこつでき、なおかつ一気に追い込めるようなやり方に憧れる。人間は、なんでもない時はそれなりにやっておき、いざという時はそれに見合った力を十分だせるように生きてゆくべきだと思う。
 そう生きるためには、まず、普段においてはあまり思いつめずにゆっくりのんびり過ごすということが出来なくてはならないと思う。日常の生活では、心に余裕を持って、せかせかせずに過ごすということである。わたしは、どうもこれが出来ない。この時からこの時までは何もない、だからゆっくりしよう、と思っていても、なにかをしなければいけない、何かすべきことがあるはずだ、などと漠然とした焦りにさいなまれてしまう。そうすると、ずるずるとその状態を引きずることになってしまう。これといった追い込みものんびりすることも出来ないままに試験を迎えることになるのだ。もっと、やるべき時とそうでない時とのけじめをつけられるようになりたいと思う。
 また、いまの学校の仕組みなどもそうした生き方を実行することを妨げていると思うのだ。大きな試験である定期試験が終わったと思ったら、また小テストがあったりする。息つくひまがない(と思うのだが)。夏休みや、冬休みなどまとまった休みがあれば、宿題が出る。そういう細かい理解度を見たいのであれば、余裕を持って取り組める提出物のような形にしたらどうか。そもそも、そんなちまちま評価したがるほうがおかしい。習ってすぐにその人の本当の理解度を計れるわけがないのである。大げさに言えば、今習ったことの成果は何十年後に出るものだと私は思うのだ。歴史の偉人も、エジソンのように小さい時はどうしようもないおちこぼれだった人はけっこういる(伝記)。人間の評価は限りなく長い目でみてするべきであるだろう。
 確かに、そうした小さな理解をこつこつ普段から積み上げることも大切なことであるだろう。しかし、普段からめいっぱいやっていては、長く続く訳がないし、追い込みのかけようもない。から、大きな流れを理解することが出来なくなってしまうのではないだろうか。「飽きるということも、一つの能力のあらわれである」という名言もあるように、人生の何事においても、だらだらやるのではなく、めりはりをつけてやることが一番大切であり、そして何より難しいことであると思う。私は、そんな風に生きることが出来るように、少しずつ余裕を持って行動を起こしていきたいと思っている。

   講評   baba

 内申点というテーマから、重要な意見を導き出すことができましたね。全体の構成や流れもスムーズに仕上がっています。
<構成>
 複数の方法は、自分の生活態度という個人的なレベルと、学校の制度という社会的なレベルで提言することができました。バランスの良さが評価できます。
<題材>
 エジソンの事例をうまく使っていますね。
<表現>
 難しい名言を、自分なりに解釈して意見提示にじょうずに利用できています。
<主題>
 メリハリをつけて生きるべきだという意見。しっかり根拠に基づいて説得力ある意見になっています。

*脱字:最終段落三文目「から、」→「だから、」

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