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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ポイ捨て   ラブリー

 私は最近、祖母の家にいる犬の散歩をしている。その時必ず通る公園にも道にもたくさんのゴミが落ちている。犬はなんでも食べようとしてしまうので、ポイ捨てされているととても困るのだ。この前は、ティッシュやドッグフード、トイレットペーパーの芯やササミまで落ちていた。また、他の犬の糞も食べてしまうので、人だけではなく、犬もポイ捨てにはとても困っているのだ。
 なので、私はポイ捨ては皆に迷惑をかけるのでしてはいけないと思う。
 第一の理由に、ポイ捨ては他のポイ捨てをする人を呼ぶからだ。
 もしどこかにポイ捨てをされていたら、『私もやっちゃえ』という考えがうまれてしまう人もいるかもしれない。また、『たったこれだけだからいいや』という考えを持つ人もいるだろう。そういう悪い気持ちを持った人は次々にゴミを捨ててしまうだろう。『類は友を呼ぶ』ということわざがあるが、正にその通りだと思う。ポイ捨てをするのは、ゴミの量ではない。していいことといけないことを判断しなければいけないのだ。もしポイ捨てをしている人がいても、『自分も』という気持ちはいけない。むしろ、それを注意するぐらいの勢いがないとポイ捨てをする人は少なくならない気がする。
 第二の理由に、ポイ捨ては環境にもよくないからだ。
 今、地球環境について問題になっていて、改善されている部分もあるかもしれないが、ポイ捨てだけは全く減っていないと思う。ゴミを拾う人もいるが、拾っても捨てる、拾っても捨てるのくり返しだ。『年間ゴミ排出量』のデータを見ると、日本のゴミ排出量は5020万トンで東京ドーム135杯分だ。あんなに大きい東京ドーム135個分も一年間にゴミを出していると考えたら、とてつもないゴミの量で、考えるだけでも恐ろしい。それを他人事のように考えず、自分も少しでもゴミを減らす努力をしなければならない。ゴミが全くでないのはあり得ない。でもそれをポイ捨てするのは間違いであって、今はきちんと焼却できるのだから、本当はポイ捨てする必要はないのだ。ゴミ箱があるのならそこに捨てる。なかったら家に持ちかえる。本来は、それが常識だったはずだ。ポイ捨てをして地球がどんどん悪くなって困るのは努力をしなかった自分だということを忘れてはいけない。
 確かに、ゴミを持っていることはとてもいい気分ではない。しかし、『問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。』という名言があるように、問題は勝手にできるものではなく、誰かが原因を作っていなければ問題はできない。ポイ捨ては、捨てた本人はいいかもしれないが周りにとってはとても迷惑な行為だ。誰が公園を掃除しているのか。誰がいやな思いをしてゴミを拾っているのか。ポイ捨てをしている人はそのことを全くわかっていない。自分がその立場にたって考えてみればすぐにわかるはずだ。自分がされていやな気分になるように、周りにも迷惑をかけないように『ゴミはゴミ箱へ』を守ってもらいたい。

   講評   miri

<第1段落>現状の説明がとてもじょうずにできています。続く意見もうまく入っています。
<第2段落>ひとつめの理由。考えられる状況をくわしく記述し、納得のいく理由にしていく手法がうまく使えました。
<第3段落>データを有効に活用しました。後半はもう少し、環境のサイドから話を盛り上げましょう。予想される状況を書くなど。
<第4段落>しっかりした主張のこめられた結びです。反対意見への理解に始まり、名言の引用、是非の主題へと流れるように書けました。
          

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