国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ご飯のおこげ   怪盗ピエナ

 近頃の中学生のほとんどは、自分の携帯電話を持っている。(わたしも持っていますが…。)しかし、今から五年ほど前までは中学生で自分兼用の携帯電話を持っている人は、かぞえきれるほどしかいなかった。今の日本は、二人に一人が携帯電話を持っているのである。しかも、最近の携帯電話は、テレビ電話もすることができる。わたしは本当にすごいことだと思う。
 確かに『豊か』であることは良いことである。飢えや寒さ、暑さに苦しまず、どこへ行くのもすぐにどこへでも行けることは、人間が幸福に暮らすための最初の条件だ。今はどの家庭でも、洗濯機を使って衣類などを洗っている。昔話で、『川へ洗濯をしに行く』とよくかいてある。わたしが小学一・二年のとき、洗濯機を使わず衣類を洗うというのはどのようなものかを実際に体験してみた。きれいにすることは本当に大変で時間のかかることだった。そのときわたしは、洗濯機は本当にすごいなあ、やっぱり洋服をきれいにするのは洗濯機が一番いい!!と思った。いちいち手洗いというのは本当に面倒なことである。最近では、節水もできて洗濯機の機能も高まっている。やはり、便利なことは本当に良いことだと思った。
 しかし、物が『豊か』であるだけでは十分ではない。物とは違う豊かさも必要だ。昔は、お米はおかまで炊いていた。『おかまを使い手間ひまかけてつくられた白いご飯は、炊飯器で炊くのと比べられないほどおいしい』とテレビの旅番組で聞いたことがある。おかまで炊くと、『おこげができとてもこうばしい』、『ふっくら炊ける』とも言っていた。炊飯器ではおこげができることは絶対ない。わたしもおこげは大好きで、おかまで炊いた白いご飯を一回食べてみたいと思いながらいつもテレビをみている。また、昔話の〝桃太郎〟では、キビダンゴ一つで桃太郎についていった犬やサルやキジの方が、心は豊かだったのだろう。
 者の豊かさも心の豊かさも、どちらも大切だ。しかし何より大事なことは、そういう豊かな社会を自分たちがこれから作っていくことだ。わたしは、人間心が豊かであることが本当の『豊か』というものであると思う。

   講評   mako

確かに携帯電話の進歩はめざましいものがあります。もうまったくついていけてません……。便利すぎて何だかわずらわしく思えることさえあります。
 「ごはんのおこげ」の話はいいね。最近は手間ひまかけることが一つの贅沢(ぜいたく)になってしまいましたが、昔はそうするしかなかったあたりまえの生活だったのですね。「ファーストフード」も「スローフード」も人の暮らしに寄り添うものでないと本当の豊かさにはならないよね。
 最後の一文はすばらしいです。もも太郎のサルやキジのように心が豊かになるには何が必要だと思いますか? 人間は楽に便利に生活できるドラえもんのような道具が大好きです。でも、実はうっとおしくてめんどくさいはずの人とのふれあいも欲しいと思っているのではないでしょうか。

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