創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   余裕を持つことの大切さ   シーラカンス

 日本は高度経済成長期を境に物を作ることがより盛んになった。そこで必要とされたことは工学的な発想と工学的な技術であった。インテリアのミクロという単位まで細分化されてきた現代のわれわれの生活に必要不可欠なもの生物学的なものでよい悪いのあいまいさが出る。ところが工学的な面からはあいまいさが認められなかった。例としてブラジルにある首都ブラジリアは21世紀の最新の技術を取り入れた夢の都市として実現した。が、話によるとあまり人気を呼ばなかった。その理由としては近所で話し合う空間がなく町のたたずまいも正確に整っていて湖は人造湖、まさに自然の美しさがなかったそうだ。このような光景は東京の新宿でも起こっていると考えられるあたりはマンションだけでゆとりを持って話す空間がない。このことからも分かるように人間にはゆとりを持たす泥臭さが必要だ。だから私は整った外観よりもなじみやすい方が大切だと思う。《主題》
 その理由は第一に、整いすぎていると人間自身がイライラし始めるからだ。ミヒャエル・エンデ筆の『モモ』という本からの一部を引用する。(前略)主人公モモが灰色の男と呼ばれる周囲の人々の時間を節約させて一つの余裕も作るなといった集団がいた。そして大人はその男たちに従い余裕を無くしてしまった。必要最低限の生活と仕事だけをするようになりモモを信用していた大人は消えていった。残ったのは子供だけだったがその子供も余裕を無くしてしまいついにはモモ一人ぼっちになってしまった。(後は略)この中で大人たちが灰色の男に時間の節約を拒んだことで仕事と食事、就寝などの必要最低限の生活をすることにより人々との世間話を交わすことの余裕もなくなり家は整っている。これはブラジリアの例と同じだと思う。もう一つの例として、例えば家にマスターなロボットがいたとする。出勤しなさいや食事しなさいなどカチカチ時間で動いてもらったら誰もがイライラするだろう。《構成》《表現》
 その理由は第二に、整いすぎた環境よりも、たとえ統制は取れていなくても慣れ親しんだ状態の方が落ち着くからだ。例えばきれいに整えていたロッカーがものをどんどんつめていくことによってものが溢れそうなくらいくしゃくしゃに入れても別に後でいいやと思ったことがある。日本の国会でもそうだが政治家にも余裕を持たせる工夫をしている人のほうが多い。例えば森前首相は総理大臣の仕事をしているとき気晴らしにゴルフに行っていた。また小泉首相は大きな貢献をしたオリンピック選手や海外で活躍している選手に会ったり日本代表の公式戦を見に行ったりなどしている。これは動物にもいえることで象のえさをやっている飼育員がいた。数時間してもう一度見に行ったらきれいに入れてあった草がくしゃくしゃになっていてそこにフンまでしていたこれは象にも余裕があったのだと思う。《構成》
 確かに生活するにしては整っていると便利だが自然の美しさやゆとりというものがかけている。「外見を見るのではなくそこにいることが快感なもののほうがよい」という名言にあるように私は整った外観よりもなじみやすい方が大切である。《構成》

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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