国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   金と心   晋也

 最近の世の中は、どんどん変わってきている。小学生、幼稚園の子までもが携帯電話を持つような時代になった。戦後、人々はこのような時代になると思っていただろうか?教科書などの知識でしかないが、目の前で戦争が行われ、何もない世界というのを目の当たりにしたとしたら、恐らく私は日本が復活するとは思わないだろう。全て終わった、そう思うだろう。日本は先進国といわれるまでに成長した。機械を輸出できるようにもなったし、他の国から物を輸入することもできるようになった。このようなことができるようになったのは、戦後の人々がこの国を立て直そうと努力してくれた結果だと思う。だが、飢えに苦しむ人もいる。貧富の差が大きくなってきている。本当の豊かさとは、何なのだろうか。金か、心か。
 確かに、確かに豊かであるのはよいことだ。飢えや寒さに苦しまないことは人間が幸福に暮らすための最初の条件だ。私たちは、金があるから生きていける。学校にも行ける、習い事をすることもできる。温かい家庭で温かいぬくもりを感じ…。幸福だ。人間が暮らす条件を満たしている。金というのは条件を満たすこともできる、自分の要望を叶えることもできる。募金をして、多くの難民を救うこともできる。世の中、金中心でまわっているという言葉も嘘ではないと思う。何かを譲る時、何か譲られる時金が生じる、何となくわかっていること。どんな形にせよ、金というのは後をついてまわるものだと思う。上からものを言っているような感じだが、金銭のトラブルというのが増えてきている。架空請求・振り込め詐欺など、色々と大変だ。金は、切っても切れぬ関係なので、よく考えなければ。
 しかし、物が豊かであるだけでは充分ではない。物とは違う心の豊かさもまた必要だ。昔話のわらしべ長者。この話は、最初に持った物を大事に持っていれば、幸せが。といった話。ここで男はわらを初めに持った。それを大事に持っているとどんどん他のものにかえてくれないか、と…。どんどん物が豊かになっていくが、心には教えをずっと思っていたのではないか。1つのものを大事にすることは大切だ、という。想像だが、富豪になったこの男は、1つのものをずっと持ちつづけることのできる男になれたのではないか。このように、物が豊かなだけでなく、心が豊かな人間になりたい。
 確かに、金が豊かなのも、心が豊かなのも大切だ。だが、最も大切なのは自分の心にプライド、信念をもつことだと思う。(総合化の主題)『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。』という名言があるように、信念を貫くことのできる強い心をもち、自分を豊かに、高めることができれば、自然と金も豊かになると思う。自分の財産を、増やしていけるようにしていきたい。

   講評   miri

<第1段落>問題提起を含んだ、うまい導入ですね。確かにすごい世の中になってきましたね。ものの価値が多様化しすぎてとまどうばかりです。
<第2段落>金は切っても切れない・・・のところ、「金とは」のほうが正しいですね。豊かさの象徴を金にみて、力説しました。わかりやすく書けています。
<第3段落>昔話を引いて、たいへん説得力のある段落に仕上げました。
<第4段落>すばらしい結びです。特に最後の一文は肝に銘じたいですね。
             

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