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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生物的な雰囲気   ビーバー

 産業革命以来、機械は人びとの生活を豊かにする打出の小槌の役目を果たすものだと思われて来た。「二〇世紀は機械文明の時代であったが、二一世紀は生物文明の時代になる」というような言葉が使われている。ブラジリアはあらゆる技術を駆使して二一世紀の夢の都市としてつくられたはずであった。だが実際にできあがってみると、かんじんの人間がなかなか住みつかない。庶民は人間であるよりもさきに、まず生物で、生物は本来もっと泥臭いものだということが、いつの間にか忘れられていた。それに気がついたわけである。(要約)僕は、きっちり整いすぎた環境よりも、人間の本質にあった環境を作ることを優先したほうがいいと思う。
 その第一の理由は、慣れ親しんだ環境の方が整いすぎた環境よりもかなり過ごしやすいと思うからだ。いえでは、一時期10匹以上ものカブトムシの幼虫を飼っていた。その時、土を取り替えて、きれいに整えておく。もちろん、朽木もきれいに整えておく。数日が経過して暇つぶしでカブトムシの虫かごを覗いて見ると、クリーニングが終わったときと比べて、虫かごの中が大変なことになっている。なんと、中でカブトムシが「こんな整った環境はもう嫌いだ」と言わんばかりに土はめちゃくちゃに掘り返され、きれいにセットしておいたはずの朽木は半分以上が土に埋もれている。このまま1ヶ月ほど世話をしないで放置しておくと、土の体積がかなり増え、やわらかくなる。この方がカブトムシにとっては心地が良いのだろう。更に、朽木が見えなくなる。これが一番カブトムシにとっては気持ちがいいと見える。(体験)
 第二の理由は、あまりにもきっちりしすぎていると、気持ちが悪くなり、逆効果になってしまうからだ。一回、新年を迎える前に家の大掃除をしたことがある。整理整頓をして、色々な物の場所を交換したり、移動した。そして、言われた通りにきっちり整理しておいた。その結果、自分でなにをどこへしまいこんだか分からずにかなりの混乱をしてしまうことが多かった。この大掃除を境にして、その場所に置いておいたものは、全く移動しないかその場所の付近でのみの移動をしようと考えた。それで、結局少しごちゃごちゃしてしまった。でも、自分でも結構落ち着いていたことがわかった。「日本の年間海外旅行者数は1500万人を突破。海外からの日本旅行者は300万人台。」というデータも出ているように、やはり人間でも同じ所ばかりであるとそのうち飽きてしまい、たまには違う国の違った景色を、と思うらしい。
 確かに、整然とした環境を維持することは美徳とされている。しかし、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という言葉に表されるように、「整然としていてとても美しい」という外見よりも、「適度に生物という雰囲気が漂ってとても落ち着く」という過ごしやすさの方が大切だと思う。

   講評   miri


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