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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   戦争と人生は似ている。   晋也

 慰霊祭のたびに官僚たちの挨拶がある。「……みなさまの尊い犠牲の上に今の平和があることを決して忘れず……」という言い回しを何度か聞いた。知の力をもって大岡さんは事実による鎮魂(死者の魂をしずめること)を行った。薄っぺらな政治の言葉ではなく、戦場で何が起こったかを確定してゆく堅固な言葉によって、あの戦争を定義した。『レイテ戦記』(大岡昇平の書いた戦争文学)を読み返すのも、ぼくにとっては今年の夏の黙祷のの一つだった。
 確かに、戦争の悲惨さを後世に語り継ぎ、反省することは大切だ。一昨年、私は『少年H』という本を初めて読んだ。(最初のほうだけだが)作者が体験した本当の戦争。自分の住んでいた所が火の海になったりと、想像していたよりも、凄まじく恐ろしいものだということが、ほんの何行でわかった。他に『ガラスのうさぎ』という話など、戦争に関する資料が今の世にはたくさんある。我々人間によって起こる戦争。それによってたくさんの人が巻き込まれる。こんなことをして、何の意味があるのだろうか?今の日本は、戦争がない平和を保てている。大変な事件は多いが。保てている理由は、皆が戦争の無意味さに気が付いたからではないか、と思う。後世に語り継がれたことにより、戦争を反省することができたのではないか。
 しかし、どうしたら戦争にならないかを論理的に考え、対策を立てることも大切だ。昔話「さるかに合戦」。母かにをさるに殺された子かにたちが、完璧な計画を立ててさるを退治する、という話。どうすれば自分たち(子かに)がさるに勝てるのか、論理的に考えた結果これだ。これからの時代を生きる我々は、この子かにたちの考え方を見習い、戦争が起こらないように考えていくべきである。考えていくにはどうすればいいのか、まず、戦争を他人事と考えずに身近に感じることが重要だと思う。上の意見と同じになってしまうが。これからこんなことが起こらないためにはどうすればいいか、何ができるか。我々は、少しずつ、だが確実に平和へと近づいているはず。論理的に考えていける時代になればいい。
 確かに、過去を反省すること、論理的に考えること。どちらも大切である。だが、最も大切なのは『知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。』という名言があるように、平和を願う強い気持ちを持ち続けること。そうすると自然と平和が当たり前、といえる時代がくるはずだ。(総合化の主題)これは戦争だけにとどまらず、自分の生き方にも大切なことである。過去に失敗したことを自分の子孫に語り、それを語り継がせる、これにより子孫が同じ失敗を繰り返すことなく、それを成功に繋げることができる。そして、どうしたら失敗しないか、と考える必要も人生にはある。これも、考えることにより成功へと繋げられる。戦争と人生というのは、似ている。何事にも、反省すること、考えることは大切なのだ。

   講評   miri


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