低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日2273 合計54609
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   本当のゴール   うっちー

 お金を貰って悲しいと思う人は少ない。それはわたしも同じだ。わたしは3年生の時から毎月お小遣いを貰っている。それからしばらくの間は金額はアップしなかった。5年生の頃、自分の貰っている額が随分と友達たちに比べて少なかった事を知って値上げの交渉をした。特にお金のかかる付き合いをするでもないのだが、何だか多いと安心できたのだ。前まではとにかく毎月貰って貯金箱に入れるのが楽しみだったのだが、貯めて貯めて安心するようになってしまった。お金の価値、ありがたみを知ってしまったがために純情な楽しみを失ってしまった。
 確かにお金や人工物のものでない自然や素朴な心のほうが大切なこともある。昔、母方の祖父母の家にちょんと触ると葉がお辞儀するようにしぼむ草があった。その頃ちょうど母親が妹を生む直前で当時は家が奈良で実家が和歌山で、私が幼稚園にも入っていなかったため、母は和歌山の病院に入院し、私は祖父母の家で一時期をすごした。その頃、朝になってご飯を食べ終わると、父の苦労によって運び込まれたおもちゃではなくまずは祖父の手入れしている植物を見にゆき、その草をいじったりしていた。私にとってトミカやプラレールよりもその今となっては名前も分からない草とのふれあいが最も楽しみだったのだ。
 しかし、ある程度文明の発達した今日においてはお金やものといった見かけだけの豊かさが大事な時もある。お金がなければ社会においてどんな行動もできない。また、ものがないと本当の豊かさを見つけてそれを楽しむ事はできなくなる。昔話の「はなさかじいさん」のように本当にお金持ちになって普段の生活に困る事がなくなったからこそ殿様の前で大胆にも花を咲かせようと下のだと思う。
 確かに、色々な物があるからこそ自然や色々な物を楽しむ余裕ができる。さらにわびさびを尊ぶ心を持ち続けられればこそ毎日、新たな発見があり、新鮮な気持ちを持てる。しかし、それらはあくまでもスタート地点であってゴールでない。私たちがそのスタートラインに立ってから踏み出す始めの一歩が大切なのだ。そこから夢に向かって行動することが本当の目的だ。「私たちの幸福が、ほかの人びとの不幸に支えられているのであってはならない。」と言う名言のように自らの土台になっている人への感謝も忘れてはいけない。ある程度の土台ができて、自分か心もモノも満ちていると思ったら、自分の夢へとそれまで助けてくれた人たちに感謝し続けていかなくてはならないのだ。

   講評   miri


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)