国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
学校からの帰り道 えひな
私が学校から帰る道は、川や田んぼ・駅がある。川には、魚やカモが気持ちよさそうにスイスイと泳いでいる。田んぼには、カラスが獲物をとりにきたり、小鳥が電信柱にとまって歌っている。駅は、伊里駅という。伊里駅には、学校に行く人や、仕事に行く人達でわさわさしている。伊里駅は、夜になると不良の人達が集まっている。いっしょに帰るのは、家がちかい友達と帰る。帰りは、マフラーをまいて前の人のランドセルを持って、鬼にマフラーをとられないようにして遊んで帰る。あと、障害物をどんどんのりこえていきながら帰ったりもする。でも、何をしても帰り道は楽しい。
前に、川でカモのヒナが産まれているのを見かけた。いつも、おかあさんの後ろをしっかり泳いでいる。最近は、ちょっと大きくなってきている。夏に、田んぼでおばあさんやおじいさんが、稲をせかせかと植えていた。そのおばあさんやおじいさんの顔はまるで、もう稲刈りをやっているように、心をこめていた。私は、きっとおいしいお米ができるんだなと思った。
私は、心の中で朝はあんなに寒くて行くのも嫌なのに、帰りはワクワクしてくるんだなと思った。だから嫌でもがんばっていけば必ずかえりはとっても楽しくなることを信じてがんばりたい。
「あー、鬼になちゃったー。」
「やったー。鬼じゃなくなったー。」
講評 huzi
奈未ちゃんはとてもかんきょうのよいところに住んでいるのですね。川や田んぼが近くにあって、鳥たちのすがたもよく見かけるという伊里に行ってみたくなりました。
学校からの帰り道のようすを、よく観察していますね。朝の駅は、これからでかける人たちがたくさんいて、「わさわさ」しているんだね。夜の駅は、遊びに来た人が集まっていて、なんだか近よりにくいふんいきなのですね。
そして、帰り道。マフラーを使っておにごっこをしたり、障害物をのりこえて帰ったり、とても楽しそうです。
【前の話】には、電話でお話してくれたように、カモのひなの話を書けたね。おかあさんのあとを、はぐれないようにいっしょうけんめいおよいでいるカモは、かわいいでしょうね。
「稲をせかせかと植えている」と表現したのは、うまいなあ。体を丸めて、いそがしそうに動いているようすが、伝わってきます。
【心の中で思ったこと】も◎。朝と夕方では、同じ道でも表情がちがうように見えるのは、奈未ちゃんの心にも変化があるからでしょうね。
全部◎がつきましたが、【動作情景の結び】ができたら、そのあとに【動作情景の結び】と入れておいてね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |