創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然と人間   シュシュ

 去年の年末、人類の歴史上最大といえる程の被害をもたらした大地震がスマトラ沖で発生した。津波による死者、行方不明者は連日の報道ごとに増加してゆく一方だ。インドネシアやモルディブなどの南の楽園が、一夜にして何もかもが奪われた荒地となってしまった。人間がこつこつ作り上げたものだって、自然の力にかかればこんなにも簡単に壊れてしまうものなのだ、と私は実感した。原因としては、インド側のプレートがタイ側のプレートに引き込まれ、それに耐え切れなくなったタイ側のプレートが跳ね上がり地震が起きたということらしい。それにしても、自然を無視し科学を発展させ遺伝子さえも操るようになってしまった人間にとっては、改めて自然の本当の恐ろしさを気づかさせるものだったのではないだろうか。私はもっと自然を畏敬し、コントロールしようとするのでなく、調和を求める必要があると思う。
 その方法は第一に、生活の中でできるだけ植物などに触れ、自然を身近に感じることだ。私は小学生の頃、学校の授業の一環で米作りをしたことがある。といっても、2,3回しか実際に作業はしなかったため、苦労はなく農作業を体験したとは言い難い。しかし、姿形は違っても稲が普段たべている白米へ変わるということを切実に感じることができた。現代の日本では、野菜などが全てスーパーできれいな容で売られているため、小さな種ときれいに土をおとされた野菜を頭の中で結びつけることが難しくなっていると思う。しかし、どんな野菜や植物でも、元は種子であり、自然の力によって育ったものだということを忘れてはならない。
 第二の方法は、社会全体で子供に自然の中で遊ばせるようにすることだ。都会の中の小さな公園であっても、そこの土の上で遊んだ方が、テレビの自然特集番組などを見るよりも良いと思う。有名な学者ダーウィンも、実際に船にのって世界をまわることによって、進化論を考えついた。(伝記)研究室にとじこもっているのでなく、ダーウィンは自分の足で地球を回り、自分の目で色々な生物を見てまわった。そのように、実際に自然を見て研究した彼は、きっと並以上に自然の力を感じていたのだと思う。自然の節理などを解明しながら、改めて自然に対する人間の小ささを感じていたのではないだろうか。
 確かに、電気から医学まで、様々な範囲において科学の力は発揮され、人間の生活を便利にしてきた。しかし、人間はあくまでも自然の中の一つの種類であり、思い上がってはならないことが大切だと思う。「寒さに抵抗するいちばんよい方法は、寒さに満足することである」という名言があるように、少し不便であっても、今人間に与えられた自然環境に満足し感謝しながら生きていきたい。昨今では、様々な種類の環境破壊が進んできているがそんなことはもってのほかだ。地球環境は、決して人間だけのものではなく、動物、植物など様々な自然のはたらきによってなりたっているものだということを忘れずにいたいと思った。

   講評   miri


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