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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   裸の自然   れもん

 「田舎は落ち着く」大都市で過ごす人なら誰もが一度は味わったことのある感情ではないだろうか。都会と田舎。この二つの違いは至るところに見受けられる。まず何と言っても便利さである。都会には有り余る程の店舗が建ち並び、豊富な品物が並べられている。不足な物があるときは、苦労をしなくても簡単に手に入れることができるのだ。しかし、その都会でも唯一手に入れられないもの、それが自然である。都会が発展する代償として知らず知らずのうちに姿を消してしまった自然が田舎には多く残されているのだ。人はそもそも、人間である前に一つの生物であるから、元はといえば、自然の中で生活するべきものなのだ。アスファルトとコンクリートで囲まれた世界では、必然的にストレスは溜まっていくのだろう。私は整備されすぎた環境よりも、なじみやすい人間らしい世界を大切にすべきだと思う。(是非の主題)
 その第一の理由は、落ち着くことができるからだ。私はよくテレビで世界中の億万長者の人々の家などを見たことがある。その人たちの家は外見から中身まで全てが煌びやかで宝石のように輝いていた。汚れている場所を見つけるほうが困難な程にまで整備された家は感激して驚く反面、本当にこれは家として成り立っているのか、という疑問が沸いたことも確かだ。屋外プールなど、確かに形式的な癒しの空間は作られているかもしれない。しかし、それは全て人工的なものであり、人の心以上の癒しは求められない。人間の着飾った表面の部分のみしか受け入れられないような場所よりも、人間をはるかに超えた存在である自然に囲まれ、全てを包んでくれる空間のほうが必要以上の疲労も溜まらず、より人間らしく生きることができるのではないか。(複数の理由Ⅰ)
 第二の理由は、自分自身の本音や真の姿を知ることができるからだ。年間の日本からの海外旅行者数が1500万人を突破したことからも分かるように、人は常に繰り返しの日常は好まない。人は毎日の生活の変化から生じる心情の移り変わりの中で、自らの精髄を探し求める生き物なのだ。例えば同じ話題を話すにしても、密室の灰色の部屋で話すよりも、窓から景色を一望できる眺めの良い部屋で話したほうが話しが弾むだろう。また、高級レストランに行くのに私服では行きづらいように、どうしても気品溢れる雰囲気だと外見と同時に、心まで着飾ってしまう。やはり、圧迫感の無い自然な状態でいるときこそ、本来の自分自身と向きあうことが可能なのだ。(複数の理由Ⅱ)(データ)
 確かに、世界中が泥臭さの漂う空間であったら、それはそれで人間の美的感覚が許さないであろう。しかし、人の心の安らぐ場があまりにも減少しすぎた現在、心の余裕、ゆとりを取り戻すことのできる変に緊張しない世界を創ることも大切なのではないだろうか。それによって少なからず、犯罪数の低下などにも繋がると思う。「家とは、外から見るためのものではなく、中に住むためのものである。」という名言もあるように、外見が綺麗なことは気持ちが良いことかもしれない。しかし、家を鑑賞品のように、内側も外側も完璧に隙の無いように造り上げてしまうと、住人に大きなしっぺ返しがくる。休息の場所、活動の空間、この二つのメリハリをしっかり付けることによって常に最高の自分を楽しむことができる。生活において、人間の必要以上のプライドを捨てることができたとき、田舎ののどかな風景のような、程好いゆとりを持った広い心を取り戻すことができるだろう。(反対意見)(名言)(是非の主題)
                   
                      

   講評   nara


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