創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   帰り道のヒミツ<<講成>>   オーロラ

 「あっバス来たよ!」
私は、学校からバスに乗って帰ります。今日は、しおりちゃんのほかに、みどり子ちゃんもいっしょです。私たちは、バスに乗りこみました。うまいぐあいに私たちの乗るバス停でおりる人がいっぱいいたので、まず二人席に私とみどり子ちゃんがすわって、もう一つの二人席にしおりちゃんが一人ですわりました。
 バスが発車すると、まずふくろから曲がる鉛筆をとりだしました。私は今日、ならみほちゃんからリボンとお手紙、それから曲がる鉛筆をもらいました。その鉛筆はオレンジでハートの形でした。それに長くてぐにゃぐにゃしていて、まるでへびみたいでした。
「なんだかぐにゃぐにゃして気持ちわるいね。」
私たちは、かわるがわる鉛筆をさわりながら言いました。でも私たちはそれが気に入って、その鉛筆をバスから外の人に見せびらかしたら、外の人は変な顔で見てきて、私とみどり子ちゃんは聞こえるはずがないのにひそひそ声で
「変な顔だね。」
と、大笑いをしてしまいました。次はみどり子ちゃんが
「あの人の顔おかしくない?」
と言ったので、私も見てみると、たしかにその人の顔はうめぼしでも食べているような感じでした。私たちはまたまた大笑いをしました。
 そうこうしているうちにバスから
「次は豊洲駅前。」
というアナウンスが聞こえました。私がおりるのはその次で、一人になってしまうので、ちょっとさみしい感じがします。私は、バスからおりて家まで歩く間、いつも歌いながら帰っています。周りに人がいないかたしかめて小さい声で歌いだします。けれど無意識にだんだん声が大きくなっていって、ふと後ろを向くと知らない人が変な顔をしているので、私は(やっばー)と思って走ってにげて行きます。でも今日は歌いたい気持ちをグッとおさえて帰ってきました。というより、今日は曲がる鉛筆をおもちゃにしていたので、歌うのをわすれていたのです。(笑)
「たっだいまあー。」
明日もいい日だといいなあ。

   講評   nara

 毎日毎日のバスでの下校は、ちょっとした旅気分かもしれないね。今日はだれと帰ろう。どこにすわろう。短い時間だけれど、楽しさいっぱいなのだね。
 しおりちゃん・みどり子ちゃん、今までにも何回も作文に登場したお友だちだ。いつもなかよしでいいね。帰る方向がいっしょだと、すごくなかよくなれるような気がするよ。学校の中では少しおとなしくしていても、学校の外だと気持ちがほぐれるからかな。3人の明るい声と顔が、バスの中をはなやかにしているだろうね。
 ところで、オーロラちゃんはみんなといっしょにならなかったり、お母さんがむかえにきてくれたりすることはないのかな。だいたいいつもお友だちとバスでいっしょにかえるのかな。
 バスをおりたら歌を歌うという話はいいね。みんなといっしょで楽しかったバス……一人でさみしくなったことを説明することで、みんながいることの楽しさが強調(きょうちょう)できるね。そういえば、先生も歌を歌ったりおどったりしながら一人で帰っている小学生を、たまに見かけることがあるなぁ。オーロラちゃんと同じような気持ちなのかもね。
 楽しい気分で学校から帰れると、また明日学校へ行くのが楽しみになるね。作文のまとめ方がいい。学校が大好きなオーロラちゃんらしいしめくくりになった。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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