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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   戦争の悲惨さ   うくほ

慰霊祭のたびに官僚たちの挨拶がある。「……みなさまの尊い犠牲の上に今の平和があることを決して忘れず……」という言い回しを何度か聞いた。そのたびにそれは違うと思った。犠牲がなければ今の平和がなかったわけではないだろう。早い話が、一九四四年末の段階で大日本帝国ファシスト(軍国主義者)政権が降伏していれば、三月十日の東京大空襲の死者十万人も、沖縄戦の死者二十三万人も、ヒロシマの死者十五万人もナガサキの死者七万人も出さずに済んだ。同じように、シンガポールで死んだ人たちも南京で死んだ人たちも、そもそも日本軍が来なければ自分たちは……と言うはずだ。(要約)
私は、戦争の悲惨さを知って、反省をする事は大事だと思う。例えば、ジブリ映画の「蛍の墓」は、戦争をテーマにしている。私は、あれを始めて見たとき、「戦争って、何で一般人まで攻撃されなきゃならないんだろう…。」とか思っていた。その頃は、まだ小さかったから、それくらいにしか思わなかったのだろう。でも、今は、「何て悲惨なんだろう…。昔は大変だったんだろうな…。」などと思っている。だから私は、戦争の悲惨さを知って、反省する事は大事だと思う。
しかし、どうしたら戦争を避けられるかと考えるのも大事だ。例えば、昔話の「さるかに合戦」の中の、かに軍団は、綿密な計画を立てたからこそさるを倒すことができたのだ。だから私は、どうしたら戦争を避けられるかと考えるのも大事だと思う。
確かに、過去の戦争の反省をする事も、戦争を回避するための対策を立てる事も大事だ。でも、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」という名言もあるように、私たちが平和を求める強い気持ちを持ち続けることである。

   講評   kira

 詩織ちゃん、こんにちは。ちょうど1月17日は記念日でした。阪神淡路大震災から10年目です。セレモニーが続き、その報道が間断なく流れました。震災で肉親を失った人の哀しみ、被害の大きさを忘れまいとする内容のものが多く、地震対策に何をすべきかというものは比較的少なかったように思います。これもまた、戦争に対するアプローチと似ています。
 「蛍の墓」は悲しいお話ですね。主人公が幼い子どもであることがよけいに共感をよびます。詩織ちゃんは年齢とともに感じ取るものも大きくなって来たんだね。私たちは実感のないものには興味を示せない。興味のないことには冷淡になります。だから、戦争の悲惨さを間接的にでも知ることが必要です。小学校などでお年寄りを招いて戦争体験を話してもらう試みもなされています。核家族で育つ子どもたちには必要な刺激でしょう。
 しかし、悲しみから何も生まれないように、学ぶことは大切。戦争の原因を直視し、考える態度も必要です。けんかは話し合いで防げるように、戦争も教育が普及することで抑止していけそうです。
 心に訴えることも大切だし、実際に働きかける人間をつくってくことも大切ですね。でも一番は、それを想う心、意思の強さですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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