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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   『良き理解者=自分自身』   PINPA

 私は『意見』『考え方』『好み』何に対しても世間にとらわれすぎることは良くないと思う。
 なぜなら、第一の理由として自分の意見が理解できなくなるからだ。
 あなたが一番この世で理解してあげている人は誰ですか?あなたのことを一番この世で理解してくれている人は誰ですか?それはあなた自身です。しかし、私達が日常の中で当たり前に暮らし過ごしているこの世の中では『良き理解者=自分自身』という法則が成り立たない時がある。
 例えば、こんなことがある。
 「アンボーイズおもしろいよね??」(笑)
と学校に行くとこんな話題でクラスは埋め尽くされていた。そこで、あなたも話題に入ろうとするが全然話についていけない。なぜなら、あなたはそのコンビを知らなかったからだ。あなたならどうしますか?
「誰それ?教えてー!」
と正直にいう人。
「あぁー。知ってるー。おもしろいよね。」
と適当に話を合わせる人。
 実際に私は友達に聞いてみたことがある。
「話が分からなくても、適当に相づち打ったことある?」
と。すると、大半の人はある、ある!と同意したのだった。この結果を見るとやはり『良き理解者=自分自身』という法則に逆らって友達の意見にとらわれ、自分にうそをついていたのだ。
 第二の理由として自分が一体何を感じ、一体何を考えているか自分自身を見失い、分からなくなってしまうからだ。
 私が仲の良い5人はみんななんでも気持ちをぶつけ合い、意見が対立しケンカしたりとよくあった。
 映画を見た時の話だ。5人の主人公が出てくる話だったのだが、私達5人は皆好みが違うのか全員好きな主人公が違うかったのだ。その他にも好きな色、服のデザインなどと外面的にはみんな違う。そういうこともあって、しょっちゅうケンカもあった。
 しかし、なぜ私達はずっと仲良し5人組でいられたのだろうか。それは内面的な問題ではないかと私は思う。私達は外面的にはみんな違うことを好みとしても、内面的な気持ちや心の奥底は似ているからこそつながり仲良く出来たのではないかと思う。
 確かに世間に自分を合わせ、自分を変えていくというコトもたまには必要だ。例えば、私の母はアメリカの選挙の時にゴアを支持していた。対する私はゴアの顔が当時怖かったためにブッシュ派だった。そして、今私はアメリカのニュースを見るたんびにいやみを言われるのだ。
 しかし、自分の意見を殺して世間にあわせていたが、ついには世間から死に追い詰めらた人もいる。それはスアドだ。スアドは『生きながら焼かれて』を書いた名誉の殺人を証明した人物だ。
スアドの生まれた村では男は王様のような存在。女は奴隷。女より牛や羊の方が役に立つ。と、言われている。スアドは毎日地獄のような日々をおくり、ある時に恋をしてしまったことから実の両親の命令により義理の兄に火あぶりにされてしまったのだ。全身火傷はしたが奇跡的に助かり、今ヨーロッパでひっそりと新しい家族とともに暮らしているのだ。
娘は奴隷のように毎日働かされ学校も行かずに過ごし、親の決めた相手と結婚し男の子を産む。これが女の役目なのだ。このように、村が決めている昔からのしきたりのせいで今までに数え切れないほどの女たちが殺されたのだ。
この村のことを考えると、今時分の立場を幸せに思う。今、自分が自分の意見を発せれることを心から幸せに思う。だからこそ、人に服従するようなことはせず自分を大切に生きるべきだ。一度きりの人生、次は虫かも知れない。今の人生精一杯、自分を大切にして生きるべきだと私は思う。『良き理解者=自分自身』をモットーに。

   講評   mako

 『良き理解者=自分自身』ですか……。深いテーマですね。確かに成立しないときの方が多いように思います。そもそも自分自身とは何であるかをはっきりつかむのが簡単ではなさそうです。心はいつも揺れ動いているものだと思いませんか。でも『良き理解者=自分自身』という法則は、やはり大切にしていかなければならないことだと私も思います。
 適当に話を合わせてすますことが全くない人なんて、もうそれは人間ではないといえるかもしれません。100%、間違いなく赤ちゃん以外はみんな経験があるのではないでしょうか。
 でも、この程度なら自分にうそをついても苦しくならないという基準は人によってまちまちです。自分の命を守りたいと思う気持ちの方が強ければ、もしかしたら殺人行為の方が正直な行為になってしまう場合もありえます。そのとき何が一番大事に思えるかがポイントです。
 人は自分本位でものを考えますが、それは表面的なことで、もっと奥の心はみんなと平和で幸福になりたいと願っているものだといわれています。ただその方法がわからない、ということなのかもしれません。

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