低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
私の夢 うぬよ
「私の夢は、通訳者になるんです。」と、始めて私が言ったのは、五年前の時でした。昔、英語が大嫌いだった私がどうしてこんな夢をするようになったのか、自分でも不思議だと思います。中学時代の友達に今の私の夢について話すと、皆一様に「信じられない」と言う顔をして、驚きます。 中学のころは英語が大嫌いで、成績もちょうど合格ぐらいでした。ところが、ある時、英語が得意な友達から外国メール友に紹介されました。私はあまり気が進まなかったのですが、友達に頼まれたので一回だけメールを書くことにしました。もちろん英語でメールなど上手に書けるわけがなく、仕方なく学校の英語の先生より英語メール書き方を聞いて、先生が教えてくれ例文を丸写してメールを出しました。ほっとしていたら「あなたの英語は完璧だ」と言う賞賛のメールが来てしまいました。始は、一回だけでやるつもりでしたが、メールはずっと続き、とうとう先生が教えてくれた例文は使いつくしてしまいました。そこで、中学一年の教科書から分からない所を徹底的にやり直しました。これが効果をあげ、成績は一気に学校のトップになりました。成績がよくなればなるほど英語がおもしろくなり、勉強することが楽してなりました。
中学校卒業後はニュージーランドの高校に進みなした。始で高校を入る前、自分の英語がとても上手だと思いました。しかし、入った後、英語は国語としている、ニュージーランド人に比べると私の英語は大変下手です。そのごろ、いつもがっかりして早く台湾へ帰るほうがいいと思いました。前、外国のメール友を紹介される友達、今、通訳の仕事をしています。その方も外国で留学した事があります。彼女は「昔、私とあなたと同じぐらい、留学を始める時、あきらめたいと思いました。でも、私は“あきらめてはだめだ”と決意したのです」って言いました。その後、友達の励みから、自分で目標を作って勉強してきました。
あの時のメール友とは今でもメールを続けています。もし、あの時友達の頼みを断っていたら、そしてメールを書かなかったらどうなっていたか。多分今ころは英語と無縁の夢をしていたのではないかと思います。そんなころを考えると、「人生の夢」というのはおもしろいのだと思います。
講評 nane
初めての練習でしたが、とてもよく書けました。
全体の構成がよくできています。
英語のメールを書いているうちに、英語が得意になったというのは、Juliaさんらしい感動のある体験です。勉強でも仕事でも、必要に迫られてやることは身につくのも早いのでしょう。
高校は、英語の勉強も兼ねてニュージーランドに行ったのですね。子供のころから英語を使っている人と比べると自信をなくすこともあるでしょう。でも、たとえ通訳の仕事にはつかなくても、ここで経験したことはこれからずっと生きてくると思います。がんばって勉強を続けてください。
第三段落の友達の話で、場面を上手に転換しています。
第四段落の感想も大きくまとめました。身近で具体的な話を一般化した抽象的な感想でまとめるというのは大事な書き方ですからよく覚えておいてください。
日本語の言い回しで多少おかしいところがありますが、全体の意味は通じるので特に大きな問題はありません。よくがんばりました。
小論文の勉強は母国語でやっていき、日本語の勉強は語学の勉強として別にしていくといいと思います。両方を兼ねての勉強はちょっと無理があると思います。
小論文の勉強でいちばん大事なことは、文章を読むことです。まず自分の母国語で読む量を増やすことを目標にしていきましょう。
通訳という仕事は、将来、機械によって取って代わられる分野です。通訳そのものを仕事とするよりも、ほかに専門の仕事を持ち、その仕事の中で語学の能力を生かしていくといいと思います。
それでは、これからもがんばってください。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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