創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分らしくあるがままに   晋也

 一流ホテルの、いかにも「一流でござい」というロビーに、たいていこうした男女の一群がたむろしているのは、そうでないとどうしていいかわからない客がいると考え、ホテル側があらかじめそれ専門の「仕出し屋」に頼んで用意しておく場合が多いからである。彼等があまり傍若無人な振る舞いに及ぶと、ボーイが近づいて行って「周囲のお客様が迷惑をいたしますから」と、それとなく注意をするのを見かけるであろう。あれは、そうすることによって「周囲の客」の方が、「ははあ、ホテルのロビーであんなことをしてはいけないんだな」と学ぶことを、期待しているのである。ホテルのロビーにいる「どうしようもない田舎者」と、「これこそが都会人」と思えるものは、双方ともホテル側の「雇われ」なのだ。
 確かに、自分らしさは大切だ。クラスに、とても明るい男子がいる。例えば、友達が誰かミスをした時「ドンマイドンマイ。誰でもミスはあるよ。」などと言ったり、先生が何か寒いギャグを言ってスベった(ゎ・□・)ときも「ドンマイです。」と、言ったり。私は、こんな風に人や場を盛り上げられるような性格ではないので、いつでも自分らしく振舞えてすごいなぁ、と思う。自分らしさ、とは少し違うかもしれないが塾の授業中、先生が遊び感覚で問題を出した。問題は忘れてしまったが。確か4択で、正解したら拍手してあげる、とかなんとか。そこで、やはり人間というのは面白く、人数が多い=正解という方程式が頭にあるらしく、ほぼ全員手をあげてしまった。だが、私は「いや、違う。絶対答えはこれだ!」というのに手をあげた。私一人。「…正解は、晋也(本当は名字)さん一人〜」パチパチパチ…はい、じゃあ授業進めまーす。的な展開だった。これはいいとして、自分の考えを信じて答えた結果、正解というものにたどり着いた。「自分」は、大切なことだ。
 しかし、その場に応じた振る舞いも大切だ。昔話でいう「赤ずきんちゃん」。狼は、赤ずきんより先回りしておばあさんを食べ、おばあさんになりすまして、油断したところで赤ずきんを食べてしまう…。ここで私が言いたいのは、何故狼だとばれずにいられたか、ということだ。これは、おばあさんの服を着て、おばあさんの布団に入り、喋り方を似せ…と、その場にあった振る舞いをしたからだと思う。卒業式に、「マツケンサンバ」の松平健さんのような金ピカな服を着てくる人はほぼいないと思うし、眠るときにわざわざパジャマ、といってタキシードに着替える人もほぼいないと思う。やはりその場面、空気にあった服装をしなければ、その場から浮いてしまう。私の体験からいうと、集会の時、クラス全員制服で、学年をみても自分をあわせて2・3人しかジャージがいない…すごく目立ってる!といった感じだ。集会、というのはしゃんとしなければいけないものなのだから、振る舞いに気をつけなければ、と思った。
 確かに、自分らしさ、その場に応じた振る舞い、どちらも大切なことだ。しかし、一番大切なのは『悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。』という名言があるように、自分らしくいてもいい場だ。ここは少し考えたほうがいい場だな…など、自分の中で考え、行動できるようにすることだ。(総合化の主題)両方使い分けられる、自分というのをしっかり持った人間になれるようにしていきたい。

   講評   miri


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