国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   過ちを繰り返させない   うっちー

 慰霊祭のたびに一九四四年末の段階で大日本帝国ファシスト(軍国主義者)政権が降伏していればと思う。国内では六十万人もの人の、そして海外ではその何倍もの人の命が助かっていたはずだ。数百万人の死という犠牲の上にしか二十世紀後半の平和が成立しないのだとしたら、そんな平和はいらない。死者たちの犠牲は無念の死であったという前提から考えないといけない。当時の卑怯な権力者と呼ばれたものたちの責任を問う史書が出なくてはいけない。そうしないと死んでいった若い死者たちは浮かばれない。薄っぺらな政治の言葉ではなく、戦場で何が起こったかを確定してゆく堅固な言葉によって、戦争を定義していかないといけない。事実による鎮魂は何回もの慰霊祭よりも価値がある。
 確かに反省よりもどのような行動を次に取るかを考えていく事が大事だ。私の学校の音楽の授業は教科書、ノート、資料集、配布したプリント、そしてキリスト教系の私の学校でなにより音楽にもっていかないといけない聖歌集とかなりの量である。それをひとつにまとめて持ち運びをしていたのだが、重たくなんとも運びづらい。そしてその本の山を丸ごと忘れてしまったこともあった。それ以来私はすべてをロッカーにおくことにした。結果的には忘れる事はなくなり、なおかつその日のカバンも悲鳴を上げるほど積め込む必要がなくなり楽になった。まさに一石二鳥で効率的だ。反省だけではなく、はっきりと対策を講じる事が何よりも効率的だ。
 しかし、前に起こった事を深く反省して次の結果に生かすことも大切だ。経験を積む事が色々なものの上達への近道と良く言われるように反省する事は良い結果につながる。昔話の「姥捨て山」では、今までに犯してきた悪事を悔い改めて積極的に善行を積んでいくことが良いこととされている。それに「はなさかじいさん」ではおじいさんが愛犬が殺されて自分の無力さを反省し、うすを燃やされて犬に対して申し訳ないと反省したからこそ最後の最後でとても幸せになれた。一方で隣のおじいさんは一度、二番煎じで失敗したにもかかわらず、懲りずに二回も三回もまねをして、儲けようとしてことごとく失敗した。失敗の理由がただ真似しているだけと気付かないといけなかった。
 確かに、過去の大きな失敗を振り返り、反省していくことも、その対策を考えて万全の備えを期すようにすることも共に大切だ。過去の失敗から何一つ学ばなければ、また同じ過ちを犯してしまう。しかし、「朝の来ない夜はない。」という名言のように過去に暗い事があっても必ず明るい未来がある以上、いつまでもくよくよしていてはいけない。正しく歴史を認識し、死んでいった人々の無念に思いをはせながらもこうして反省した後の私たちにはより良い国にしていく。それこそが私たちの務めだ。薄っぺらい口先だけでなく、心の奥底から共感し、感動できるようにもっと色々と勉強し、真実の知識を身につけなくてはならない。

   講評   miri

<第1段落>重要な箇所がきちんとおさえられています。
<第2段落>荷物の例をだして、「対策を講じる事」の必要性を説きました。たいへんわかりやすく説得力のある例です。
<第3段落>昔話の引用が今回も効を奏しています。使い方がほんとうにうまいですね。「むかしばなしからまなぶこと」という本でも出せそうですね。
<第4段落>反対意見への理解、総合化の主題、ともによくできています。この名言は希望があってよいですね。
             

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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