創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   異文化なんてと思わずに   Auror

 一見相反すると思えるものが同じことばで表されることが言語によって見られる。この種の例は言語のいろいろな面で、またいろいろな抽象度で、見出し議論することが可能である。そこで見出される特徴も、この言語特有のものから、どの言語にも普遍的なものに至るまで、さまざまな段階のものがある。そして、また、それぞれの特徴のもっている文化的な意味合いもさまざまであろう。いずれにせよ、一つの言語を習得して身につけるということは、その言語圏の文化の価値体系を身に付け、何をどのように捉えるかにかんして一つの枠組みを与えられるということである。僕は異文化を少しでも理解する生き方をしたい。
 そのための第一の方法は、その文化の背景にある言語や宗教を理解していくことだ。最近は、おばさまを中心にして韓流ブームが激しい。テレビでは、韓国ドラマが放送され、熱狂的なファンが増えつづけている。そして、どんどんそれが加熱し、そのドラマに出演していた人が日本へやってきたときは、熱狂的なファンの人たちは、空港へ行き黄色い声をあげていた。「キャー、キャー、キャー」とか叫んでいたり、「一目見れて本当にうれしかったです」とか言いながら涙を流している人の様子が、テレビのニュースで流れていた。韓国ドラマの中でも、特に一番人気があると思われるのは「冬のソナタ」(通称冬ソナ)のような気がする。僕の母も、テレビに食いつくように魅入っていた。(体験)日本の旅行社では、「冬ソナツアー」というものを作ってみたりして、この韓国ブームを利用しようとしている。そして、これらのドラマの影響で、韓国の食事文化にも注目が集まっているようだ。確かに、こういう形で、異国と交流することができるというのはとってもいいことだと思う。だが、本当に互いの国の今の人々が理解しあうためには、両国間の間で過去にどのような出来事があったかを理解する必要もあると思う。某国では、過去の戦争のために、反日教育をしている国もあるらしい。しかし、反教育などされてしまうと、絶対にその国同士は理解しあうことはできないと僕は思っている。これから、世界が平和で保たれていくためにも、互いを理解しあうことが大切だ。
 そして第二の方法は、自分の国をよく知ることだろう。日本は千九百十年に韓国併合をしてから、太平洋戦争が終結する千九百四十五年まで、朝鮮において、朝鮮史を教えるのを禁止し、日本史、日本語を強制させた。自分の国のことを知ることができないというのは、全くもって間違ったことである。また、日本人はこのようなことを自分の国はしていたということも、知っておく必要があると思う。「天は人の上に人をつくらず、天は人の下に人をつくらず」という文章でも有名な福沢諭吉氏。彼は現在の、我が家とは縁が薄い一万円札の顔となっている。(笑)彼は勝海舟氏と同じ使節団でアメリカに渡り、いろいろなことを学び、そして日本へ帰ってきた。おそらく、一度外国に渡り、日本のことを冷静に客観的に見てみると、たくさんのことを知ることができたと思う。だからこそ、彼は未来に名を残せるような人物になったのではないだろうか。(伝記)
 確かに、異文化を知らなくても、生活していけるだろうし、外国に出ることがなければ全く必要がないかもしれない。しかし、「道は近くても、行かなければ到達しない」という名言があるように、いくら自分の国の文化が目の前にあっても、知ろうとしなければ、それを得ることはできない。逆に、自分の国の文化を知ると、異文化を知りたくなってくると思う。だから、僕は異文化を少しでも理解する生き方をしたい。

   講評   hota

 相変わらず、勢いがありますね。今回も堂々の1496字、88点をマークしていました。24日現在、ベスト5の3つの順位を独占しています。しかも、あと2つを占めているシュシュさんと、2人独走態勢ですね。すごい。どうも、いわゆる「ツボにはまった」状態でしょうか。
 要約は、今回意外と難しかったですね。ですが、ほぼよいでしょう。欲を言うなら、最後に「しかも、われわれ自身はそれに必ずしも気づいていないのではないか。」を加えるといいですね。(前の方は、もう少しスリムにできるかもしれません。)
 方法の一と「体験実例」(とっっても充実していました!)、方法二と「伝記実例」、「反対意見への理解」「名言の引用」「生き方の主題」すべてセオリー通りです。よく書けています。
 それにしても、いつまで続くか韓流ブーム。「熱しやすく冷めやすい日本人」のことだから、「ブーム」というものはたいていは長続きしないものですが、たとえ「ブーム」でもそれが本当の理解の第一歩になるなら、価値があるものですよね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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