国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   寒い朝   こと座

 「わあ、見て見て、外が真っ白だあ。」
日曜日の朝のことです。お母さんにたのまれて、卵をバルコニーに取りに行ったときのことです。あたり一面、真っ白。霜と氷で地面もまわりの家の屋根も森も林もどこをみても真っ白だったのです。まるで、街がまるごと冷凍庫に閉じ込められたように思えました。私の家は六階にあるのですが、、窓から見えるいつもの大木に天使が粉砂糖をふりかけたようにとても美しく見えました。
「あれは、樹氷というんだよ。」
お母さんも、ずっと外の景色に見とれています。お母さんの話によると、昨日の夜、バルコニーに野菜を置きにいった時には、霧であたりは真っ白だったそうです。本で調べてみると、樹氷は、濃い霧が氷点下になって、木の枝に氷がついてできるものなのだそうです。テレビのニュースで、夜の気温がマイナス五度だったこともわかりました。一月というのに、昨年と比べてたいへん暖かい冬だなあと思っていたので、ひと月分の寒さがまとまってやってきたような気がしました。コップにさしてあったパセリの水は凍り、白菜や大根も冷凍庫に入れたようになってしまって、お母さんは、
「ああ、もったいないことした。昨日の晩、暖かかったのに。」
とくやしそうです。卵も黄身が半分かたまっていました。
「ああ、日曜日の朝でよかった。走れなかったら、バスに乗りおくれるからなあ。」
道が凍っているのを見て、私はそう思いました。
 えさを探しに来たきつつきが、見ていた樹氷にとまりました。

   講評   ao


 こんにちは、こと座さん。(^o^)丿
 すてきな作文になりました。朝起きたら世界が凍ってたなんて、すごいですね。さすがはドイツ。寒さも厳しいのでしょうね。
 <たとえ>“まるで、街がまるごと冷凍庫に閉じ込められたよう”と書いてくれました。楽しいたとえです。物語の中に入り込んだみたいですね。
 <前の話聞いた話調べた話>今回は本で調べたことを書いてくれました。項目を効果的に生かせていますね。
 <心の中で思ったこと>日曜日でなくてよかったと思ったことを書いてくれました。ほっとした気持がよく伝わってきます。こと座さんは毎朝、バス停まで走っているということも分かりました。>^_^< 
 <動作情景の結び>すてきな結びになりましたね! 美しい景色が目に見えるようです。 
 次の表現もすばらしいです。
・窓から見えるいつもの大木に天使が粉砂糖をふりかけたようにとても美しく見えました。
・ひと月分の寒さがまとまってやってきたような気がしました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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