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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   アメリカシロヒトリと鳥たち   ミディ

 いまから37年あまり前、アメリカからやってきた『アメリカシロヒトリ』と言うガの幼虫は、日本に来たとたん、たちまち増え始めました。その幼虫は、日本中の樹の葉を食べつくしてしまうのではないかと思えるほどの勢いで、樹の葉を丸坊主にしてきました。でも、そんなアメリカシロヒトリも鳥やくもに食べられて成虫になるのは、わずか0.5%ていどの生存率といわれています。だから「このガは恐ろしい昆虫ではない」ことが分かります。でももし、「害虫を食べる生き物がいない世界になったら・・・」それは、とっても恐ろしいことになってしまいます。(三文抜書き)私は「害虫を食べる生き物がいない世界になったら・・・」ということに1番おどろきました。もし鳥やクモやカマキリがいなくなっていしまって、そんな日本になってしまったら・・・。とってもとっても恐ろしい日本になってしまいます。私は、クモがそんなに好きじゃありません。でも見ただけで、「気持ち悪いから殺しちゃおう」なんてことは思いません。殺すのも少し気持ち悪いし、殺してしまったら、害虫を食べる事はできません。だからクモってえらいんだなぁと思いながら通り過ぎます。
 アメリカシロヒトリのような虫がいます。青虫です。青虫は樹の葉ではなくキャベツをたくさん食べます。でもアメリカシロヒトリのように成虫になれるのはほんのわずかです。青虫も鳥やクモやカマキリに食べられてしまったり、きせいバチに卵を産み付けられたりして死んでしまいます。なので、チョウになれるのは、ほんのわずかしかいません。この前アメリカシロヒトリや青虫の食べ方に似た食べ方をする人を見ました。テレビで、新潟県中越地震で被害を受けた人たちや、スマトラ沖地震と津波で被害を受けた人たちがおなかを空いている所を見ました。食べ物を出されるとアメリカシロヒトリや青虫のように、どんどんおなかの中に食べ物を埋めていきます。と言う事は、アメリカシロヒトリや青虫もおなかがすいているから葉っぱなどをおなかの中に埋めていっているのでしょうか?まるでテトリスのように、葉っぱをうまくおなかの中に埋めていっているのでしょうか?そして大きくなり、さなぎになると思っていたけどきせいバチがやって来てプスリ・・・。という幼虫とうまくさなぎになってきれいなチョウやガになるのと分かれます。人間も病気になってなくなってしまう人と、何とか助かってまた幸せに暮らせる人と別れます。そう考えてみると人と昆虫はある意味同じような生活をしているような気がします。人は、食べ物を食べて、おなかの中を埋めていきます。そして大きくなり、病気で亡くなってしまう人やそのまま健康でいる人と分かれます。その他に、立派になる人とくだらない人にも分かれます。昆虫は、葉っぱを食べて、おなかの中を埋めていきます。そして大きくなり、きせいバチや鳥などに食べられたりして亡くなってしまう幼虫とそのまま無事に生きていける昆虫と分かれます。その他には、立派なチョウになる幼虫もいます。ほとんど昆虫と人は同じような生活をしているのではないのでしょうか?
 アメリカシロヒトリは、ヒトリガ科で、本州・四国・九州に分布しています。年に2回ぐらい卵を産みます。幼虫は5〜7月と8〜9月に生まれてきます。幼虫のうちは深緑のような色をして毛が生えていて気持ち悪い格好をしています。ところが成虫になると真っ白になり、はんてんができます。だいたい大きさは30mmぐらいあります。幼虫の時すごく気持ち悪い格好をしていたアメリカシロヒトリが、真っ白なはんてんがあるガになるとは思えません。私にとってはもちろん、どっちもいやな格好をしているのですけどね・・・。戦争が終わった後に船の積荷にくっついてアメリカからはるばる日本へやってきました。そしてそこからどんどん増え続けたのがアメリカシロヒトリです。そして、昔には日本中の街路樹の葉をすごい勢いで食べていったので、ニュースになったそうです。だから一事は大変な問題になってしまったのです。そんなアメリカシロヒトリの強敵、「鳥」、「クモ」、「カマキリ」などは本当にありがたい生き物です。でももし、鳥たちがいない日本になったら、いない日本だったら・・・。そうなってしまったら日本中アメリカシロヒトリです。あっちを向いてもこっちを向いてもどこを向いてもアメリカシロヒトリでいっぱいです。まるで、日本にはアメリカシロヒトリが住んでいるぐらい大量に増えるかもしれません。虫嫌いな人はもうたえきれなくなってしまい外国へ逃げるかもしれません。本当にそうなってしまったら、そしたら日本中大変な騒ぎになって大混乱してしまうと思います。日本中のえらい人たちが話し合って、なんとかしようとしているのに、誰かがやけくそになって事件を巻き起こすかもしれません。私たちも学校に行くのにアメリカシロヒトリがたくさんばさばさ飛んでいて、友達の家に行くにもガがたくさん飛んでいて暑くて車の窓を開けようとしてもガが入ってくる・・・。そんなことになったらもうわたしは外に出られなくなってしまいます。さらに、アメリカシロヒトリがチャドクガのようにかぶれるガだったらもう日本に、人がいなくなるかもしれません。逃げれなくて、かぶれてしまい病院があいてなくて苦しい思いをする人も多くなります。恐ろしくてたまりません。そう思うと鳥やクモがいてよかったと感じました。普段そこら辺にいる鳥たちのおかげで、日本は助かったと言ってもいいでしょう。そんな時、一度鳥やクモやカマキリたちに
「ありがとう。」
と言ってみたいです。
 この「いまから37年あまり前」という文を読んでみた時、
「こんなガ(アメリカシロヒトリ)がいるんだぁー。」
って思っていました。だけど、この作文を書くためにアメリカシロヒトリを調べたとき、いろいろと情報があり、それを見ていくと
「アメリカシロヒトリって害はないけど大変やっかいな昆虫なんだなぁ。もし鳥やクモなどがいなかったら私今ごろどうしていたんだろう?」
と思いました。私は窓を見てこう思いました。
「アメリカシロヒトリは今も、鳥たちのすきを狙って葉っぱを食べ続けているのかなぁ?」(動作の結び)

   講評   onopi

 三文抜き書きというより、しっかりと要約ができました。いいですよ。第二段落で似た例として青虫のことをあげられました。そしてその後その話を地震で被害にあった人々とむすびつけてはってんさせることができました。あなたの言うとおり、生き物はみんな同じように生き抜くものとそうでないものにどこかで分かれていきます。この二つを分けるのは一体何なのでしょう?生き物にとっての永遠のテーマのような気がします。よくここまで考えを広げられましたね。すごいです。第三段落ではアメリカシロヒトリについてよく調べて書けました。がんばりました。想像したこともよく書けています。最後の長文全体についての感想もよくできました。生き物はお互いに支えあって生きているのですね。私たち人間はあなたのように、もう少し他者への感謝の気持ちを持ちながら暮らしていくべきなのだと思います。最後になりましたが、たとえもさまざまな所にさまざまな形で使えていました。いいですよ。
    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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