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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分のために   うっちー

 ホテルのそれも一流のものになるとロビーには一挙手一投足まで完璧で人々の模範となれる人がいる。一方で人々が反面教師にするような振る舞いをする人々もいる。ホテルの客が自然にロビーにおける作法を学べれば良いが、なかなかそうはいかない。一流のホテルで一流の動作を見せるのがホテルの雇われならば、そこで悪い見本を示しているのもまたホテルが雇っている。彼らがいる事によってホテルを利用する本当の客たちは正しいホテルのロビーの過ごし方を拾得していくのだ。
 確かに自分らしさを主張する独自性は大切だ。みんなと自分との間に一線を置いてなければ自らの個性というものが消えてしまう。もともと私はかなり内向的で私立への進学が決まってからはこの事にずいぶん悩んだ。(結果としたら初日にはすでに出席番号で前後の人と親しくなった。)恐らく何もしないでただ漫然と学校に行っていてはと思い、目立とうと思った。それも人より目だってなおかつ今後、新たなクラスになったときも自分のことを知っている人がもっと欲しかった。それで、何かの委員になってやろうと思った。結果としてクラス委員になり学校生活と同じ位適当に結局丸々1年間続けた。しかし、クラスの外に新たな友を積極的に作ろうとしなかったために、2年生になったときも仕方なく1学期、2学期とクラス委員をやった。今3学期には古都研修旅行の委員をやっている。クラス内の班を二つずつくっつけての部屋割りを決められるから、立候補してみた。この旅行をきっかけに新たな友達が増えると良いが、そうも行きそうもない(笑)。少々目立つためのパフォーマンスとして、独自性を打ち出す事は有効ということを学んだ2年間だった。
 しかし、その時、その場に応じた対応をすることも大切だ。場をわきまえていない言動や服装は相手に不快感を与えるかもしれないし、傷つけてしまうかもしれない。こぶとりじいさんの昔話はそれを象徴している。隣りのおじいさんもおじいさんがこぶを取ってもらえた理由を良く聞かないで馬鹿の一つ覚えみたいに鬼の所に行ったのが良くない。隣りのおじいさんに踊りを習って自分に自信が持てて、なおかつ、おじいさんの事など鬼たちが忘れてしまった頃に行けば喜ばれただろう。その場で冷静になって自分に都合が良すぎないかなど充分に考えないといけなかった。
 確かに自分らしさを主張していく事は今の社会の中で大切なことだ。よく、テレビの朝の占いなどでも「今日は思いっきりわがままになっても大丈夫」などというありがたい結果がある。一方で周りのみんなとの協調が自分にとって有利な展開になっていくこともある。しかし、わがままをするか協調するかはあくまでも周りの人に対してである。「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言のように自分にはどうして行く事が重要で、その目的を達成するにはどうすれば良いかと考えなくてはならない。大きく譲歩しても必ず後で役に立つように生きていくのが良いのだ。

   講評   miri

<第1段落>よく読んで要約がつけられましたね。
<第2段落>この段落と次の段落では、2つの一見相反する意見をあげて、それぞれのよい部分を主張しました。こちらは、たいへん有効な体験実例がうまく生かされていますね。
<第3段落>「自分に都合が良すぎないか」冷静でないと、なかなかこう考えるのはむずかしい。今回もぴったりな昔話が使えました。
<第4段落>たいへん深い考察ができましたね。上滑りでなく、本質をついています。結びのことばが効いています。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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