国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   理解や納得   ミュウ

 日本人は、滅多に断ることがない。だから、友達の意志に合わせたりするそうだ。私が通学する中学校では、不良のような感じの女児が一名いる。容姿からして、反抗すると、文句を絶対言うというような雰囲気が漂っている。そのため、皆渋々従っているような気がする。中心的な女児が所属しているバレー部、バスケ部でさえ、流石に彼女に対して反論が不可能らしい。言われるままに動いているのだ。彼女が命令すれば、服従し、「一緒に行こう。」と言えば、付いて行く。同級ではないので詳細は知らないが、きっとこのような感じだろう。時々見掛けるのだが、仕方なくいるという場合もあれば、楽しそうに笑顔でいる時もある。この場合は「相手」だが、私たちは場所、時間、地位、相手に合わせなければいけないのだろうか。
 確かに、合わせることは良いことだ。公園やホテル、学校には「マナー」というものがある。「長いものには巻かれろ」というように、これら規則に背けば、どのような災いが自分自身に降りかかるか計り知れない。「犬の散歩禁止」の公園で実際に散歩して、その場面を目撃した人が、土地の所有者に御丁寧に通報すれば、面倒なことになる。ホテルでは、大抵客に対して失礼な態度はとらない。だが、マナー違反をすれば、周囲にいる客・従業員から変な目で見られ、恥をかくかもしれない。校則を破れば、担任の先生、又は学年主任の先生から即刻呼び出しされるだろう。このように、自分の身を守るためにも、大切なことである。
 しかし、合わせるべきではない、という意見もある。東京都にある国会議事堂では、毎日のように会議が実施されている。小泉首相を始めとし、様々な種類の政党が参加している。国の政治を行う上で、最も地位が高いのは首相である。しかし、議会では首相の意見に対して、幾度も幾度も反論しているではないか。国民からも、支持され難くなってきているのも現状である(笑)。また、私は現在、「兄弟」(なかにし礼著)を読んでいる。この書物は実話だが、実際にこんな兄弟が存在したんだな、と思うと驚かされる。そんな本の文中には、著者の「兄」という地位の人が、著者自身のことを数回「親代わりまでして育ててやった弟」という言葉で呼ぶ場面がある。その言葉を口実に、作者が金銭について兄に反対すると「喧嘩腰」になるのだ。結局、弟の意見により、大金を手渡さずに済む時があるのだが、もし対抗しなければ、大量のお金を取られていただろう。このように、周囲の人間に合わせていると、自分自身が危険にさらされたりしてしまうのである。
 確かに、一方の人に合わせる・合わせないは、時・人・場所で決めるしかない。しかし、「不幸な人は、どのような考えの中にも不幸の理由を見出す。」という名言がある。この名言のように、大事なことは「何故そうしなければならないのか」という理由を思考し、理解・納得することである。世間には、自分らしく振舞う人間が沢山存在している。自分らしさを表現することは良いことだ。けれども、自己主張は本質的には意味があるが、根っこが形骸化されてしまっているのである。その訳は簡単だ。自己を表出する理由が見当たらないからである。だから、理由を顕にすれば、正しい判断力が身に付き、相手に合わせてしまった、等という過ちは発生しないだろう。<<総合化>>

   講評   nara


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