国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   たくさんの意見   えくき

 ユダヤ教の習慣は、全員一致の裁決は採用しないのだという。なぜなら、答えが初めからわかっていることを、わざわざ問いただして全員一致を確認するのは、あまり意味を持たないからだ。だから、ことさらに裁決を求めるのは、別な考えがあるときであり、そうであるにもかかわらず、裁決の結果、全員一致というのは、ちょっと疑ってみたほうがよい、という教えだろう。また、相撲協会では、全員一致でシャンシャンと決定する。しかし、議論を唱えると、いろいろまずいことが生じそうだから、形だけ一致させている、と、いうことだろう。
 私も、多数決などの決め方を使うことは、とても大切なことだと思う。なぜなら、多数決は早く決まるし、決まったものがとてもはっきりしていて、分かりやすいからだ。実際に私も、学校でよく多数決を使っている。例えば、席替えをするにあたって、その席替えの決め方にもいろいろある。くじ引きや友達同士でくっつく、また先生が決める、というパターンもあるだろう。まず、席替えをする前に、クラスで席替えをする方法を決めなければならない。そこで、いったんアンケートを取ってみると、色々な意見が出てきて、なかなか一つの方法に結びつかないので、いくつか意見の出てきた中から多数決をとる。そして、やっと一つの方法に結びついき、席替えをすることが出来る。もし、多数決を持ちいらなければ、なかなか決まらず、結局席替えが出来ずに終わってしまうだろう。
 しかし、全員一致するまで話し合うことも大切だと思う。なぜなら、多数決というのは、反対意見の人もいるなかで、無理矢理一つの考えにしてしまうからだ。実際に私も、クラスでのレク決めのときに、バスケットボールやバドミントン、ドッジボールなどの意見が出ていた。私は体育が大嫌いで、中でも候補に上がっているドッジボール、バスケットボールは大の苦手であり、大嫌いであった。しかし、クラスでの多数決の結果、ドッジボールに決まってしまった。私は、多数決で決まってしまったことなので、しぶしぶドッジボールをしたのだが、もし、もう少しクラスで話合っていれば、レクの出来る時間をまるまる、ドッジボールにあてることもなかったのではないかと思う。昔話のブレーメンの音楽隊でも、ロバ・犬・猫・オンドリが全員一致の意見で行動したからこそ、ロバの上に犬、犬の上に猫、猫の上にオンドリという風にして大声を出したから、泥棒たちを追い払うことが出来たのだ。
 確かに、多数決も十分話し合うことも大切であるが、何かを決めるということは、みんなが生きていく上で、よりよい生活を送れるようにするためにあるものなので、反対意見と賛成意見を両方用いた意見を出すようにしようと心がけることが一番大切なことだと思う。「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである」という名言もあるように、殴り合いの変わりに議論をしているので、その議論での結果に不満があっては議論をした意味がない。だから、誰一人として不満の出ないようにすることは、とても難しいことだと思うが、色々な人の意見を取り入れつつ、今の生活よりもっと、過ごしやすくなるような考えを出していきたいと思う。

   講評   miri


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