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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   節分と言う行事   さぼてん

「パラパラッパラパラッ・・・」
二月三日、節分。今日は学校で豆まきをした。金曜日の六時間目に、やっと一週間の終わりだあと言うときに、イベントとして先生がやろうと言ったのだ。司会進行は「豆まき実行委員」というものを作り、計画などは全て任せた。そして、今日まず一人あたり二十五粒の大豆が配られた。みんな豆を見るなり、
「食べたいー!」
とか
「いつになったらやるのー?」
とかの文句もあった。私もそうおもった。「豆まき実行委員」はたったの二人だったのに、この一時間がきれいにまあるく収まるとは絶対に思わなかったからだ。
「では、一列ずつに並んでください!」
机を後ろに下げた後、「豆まき実行委員」がみんながざわざわしている中、よく聞こえるように精一杯声をあげた。みんなは「豆まき実行委員」の思うように早く動かなかったらしく、
「席順に並んでください!」
などと、大声をあげていた。でもみんな豆を撒く事と食べるだけで頭がいっぱいだったので「豆まき実行委員」の話など耳から耳へ通り抜けていくように一瞬動こうとはするけどまた喋り出すという状態だった。やっと並ぶと黒板に張られた鬼の絵に豆をぶつけるように「豆まき実行委員」がいっていた。誰かが
「食べれないのー?」
と声をあげ、みんなはまたざわついた。でも感心したところ「豆まき実行委員」無視して進行を続けた。何しろ私はさっさと豆まきがしたかったのだから、無視してほしかったのだ。
「パラッパラッ・・・カンッ!」
と言う豆が黒板にぶつかった音で豆まきは本格的に始まった。二十五粒全部投げるとのことだったが、もうみんな無視していた。私も二十二粒は投げて、あとの三粒は食べた。そんなこんなで、やっぱり上手く進まなかった。
 私は小さいころ、とある神社で高いところから着物かなんかを着た人が豆やらお菓子やら、餅やらみかんやら、なんやらを投げて、その下に人がみんな集まってそれを拾うという行事に行ったことがある。なんせ小さいころなんだから、全然物は取れなかったけれど、人に押しつぶされていたけど楽しい思い出となった。もちろん、その豆まきに鬼は参加していない。でも豆まきの行事なのだ。だから「豆まきには鬼に大豆を投げつける。」だけとはいえない。地方によっては、大豆ではなくなんと落花生を投げる所もあるらしいのだから!これにはすごく驚いた。落花生の殻があたったら、大豆に比べれば痛いだろうし、何しろ「つまみぐい」ということもできないからだ!!<<前の話・聞いた話>>
 先生が、豆まきが終わってから言っていたことなのだが、節分とは、昔の正月だったそうだ。そして次の日に「立春」がきていたのだそうだ。三賀日に特別な日があるなんて大変なことだ!と思った。だから一年の計は元旦にありといって鬼をはらうのか?とも考えた。<<ことわざの引用>>
 節分には、鰯を刺すとかヒイラギを飾るとか、いろいろな行事がある。もちろん豆をまくことも行事のひとつだ。これは、日本の昔からの伝統であり、文化であり歴史でもある。それをいま私達が受け継ぐようにやっている。これからもこの節分は続くだろうか?私は続くと思う。なぜなら、この節分がすばらしい行事だと私にですらわかったのだから。

   講評   yama

さぼてんちゃん、こんにちは。学校での豆まきの話を書いてくれました。豆まき実行委員の人は大変だったろうね。学校の先生からも良いお話が聞けたね。立春の前日だから「季節を分ける」と書いて節分なんだそうですよ。

<構成>今回は書き出しの結びが難しかったね。書き出しの工夫はできているので1点にしています。先生なら「教室に散らばった豆を拾い集めながら、来年もやろうねと私達は誓いあった」などと結ぶかな。さぼてんちゃんもまた考えてみてね。
<題材>前の話で、小さい頃の話を書いてくれました。先生の近所では、お家を建てる時に「餅まき」といって同じようなことをするけど、豆はまかないなあ。本当に地方によって行事に特色があって面白いよね。
<表現>「一年の計は元旦にあり」ということわざが入りました。やっぱりお正月は気分良く迎えたいものです。昔の人も今も、そのあたりの思いは同じだろうね。
<主題>昔からの伝統というのは、時に面倒くさくもあり古臭くも感じるけれど、由来を調べたり意味を考えたりするとその行事がいかに大切かが分かるよね。節分もずっと受け継いでいきたい行事の一つだね。

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