国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   愛情のある躾   グレープフルーツ

小さな家庭生活や、子供社会の体験から、本能的なわがままな感情と、一方では、経験的にどうすればいいかという、理性というものが、小さいときから生まれてくる。たとえ小さなことでも、自分がどういう立場にいるかということを、早くから家庭の躾や、親の愛情で、それを感じさせるということも可能だと思う。最初はわめこうが叫ぼうが、許してもらえない。こうして、我慢することや、自分の立場を自覚する。よい人間性を育てるために、愛情のある躾は必要だと思う。
最初にあげられる理由は、躾がなければ、子供が大人になったときに、何が良くて何が悪いかの見分けがつかなくなってしまうからだ。子供が小さいときにその区別をはっきりとつけておけば、大人になるまでにそれが自分の中に常識としてちゃんと認識される。私自身も、幼い頃に親にしかられてから以来、二度と繰り返さなくなったことがある。それももちろん一つではない。その中の一つをあげるとすると、例えば、幼稚園の時に、床にうっかり食べ物を落としてしまい、ひろって食べようとしたら、父に「汚いからやめなさい」と言われたのを覚えている。常識のようなことだが、幼い子供の時にそうゆう躾をされていなかったら、大人になった時に、もっと常識のない人間になっていたかもしれない。それに、床に落としたものをひろって食べるということは少なくとも、自分にとっては良いことではない。
次にあげられる理由は、ちゃんと躾をしないと、子供が自分に責任をもてない大人に育ってしまうからだ。子供が幼いときに、独立することを覚えないと、大人になったときに人に頼って生きていくしかないような人間に育ってしまう場合もある。東海銀行が一ヶ月の小遣いの平均について1997年に行った調査では、高校生が6687円のお小遣いをもらっているのに対し、中学生は2822円のお小遣いをもらっていることがわかった。とても買いたいものが全て買える値段ではないかもしれないが、何ヶ月もためて我慢して買う、という大人の一種のしつけではないかと思う。
確かに、厳しすぎる躾は逆に子供をしめつけてしまうが、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない」、ということわざもあるように、生まれつき行儀が良く、常識のある子供、という子供はもちろんいない。大人の躾とともに、学んでいくのだ。だから愛情として躾をすることは大切だと思う。

   講評   takeko

とてもうまくまとめましたね!理由1、よい実例ですね。この実例で思い出しましたが、貧しくて、女性や子どもや病人の世話がゆきとどかない国では、NGOなどの人はまず「衛生教育」からしていかなければならないそうです。私たちがふだんなにげなくしつけをうけているあたりまえのようなことも、無知と貧困のためにまったくなされていないところもあるのですね。私の知っているタイの東北部に読書教育に行っている先生も「手を洗おう、ごはんの前には手を洗おう」という歌を作って、こどもたちに教えていました。こういうこと一つでも、伝染病やけがの化膿などをふせいだりできるのですよね。第2段落のデータ実例、最終段落の名言、主題ともに、よくできました!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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