国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉にならないような体験   ピエッパ

 情報化社会といわれている今日、僕達は言葉にならないような体験をする機会が減ってきている。珍しいものは、テレビやインターネットで見たことがある場合が多いからだ。だから、大人になってから本質の分からないものに出会うということは、ほとんどないだろう。しかし、人生何が起こるか分からない。油断していると、いつか言葉にならないような体験をするかもしれない。(予測問題の主題)そんな時、どうすればいいのだろうか。
 第一の対策として、まず落ち着いて考えることが大切である。例えば、地球はもうすぐ滅亡するという、自分の想像を越える話を聞いたとしよう。もちろん、誰もそんな体験をしたことがないし、パニックになるのはわかる。しかし、落ち着いてなぜそんなことが起こるのかよく考えて欲しい。地球を一瞬で滅ぼすには、超巨大隕石の落下くらいしか方法はないので、そんなことはまずありえない。例えあったとしても、大空圏で燃え尽きて消滅するだろう。こう考えると、この話は嘘だという事がわかるのである。
 第二の対策として、日頃から体験を増やすことも大切だと思う。小さな赤ちゃんがよく泣くのは、体験が少ないことも一つの要因だといわれている。はじめてのものが多すぎて驚いているのだ。そう考えると、多くの体験はいざという時に落ち着くということに繋がる。ぼくも小さい時、近くの公民館であったマジックショーを見て、泣いていたそうだ。しかし、少し大きくなって子供用のマジックの本を見て、ハトをハットから出したおじさんはマジシャンだということを知ったのだった。(読書実例)
 確かに、現代人は突然の体験にはあまり慣れていない。しかし
「体験は知識ではなく、自分の足で、五感で感じるものだ」(自作名言)
というように、言葉にならないような体験に対処するには、知識だけに頼ってはならない。日頃からの体験によって、いざという時に落ち着くことができるのだ。

   講評   huzi

不思議なこと言葉で理解できないことが減った現代人。「わけのわからないこと」を掘り下げ、共存することがますます難しくなっていくね。現象を科学によって真相を解明するのもいいですが、自分の心の中の「わけのわからないもの」には、どう対応したらいいのでしょうね。
  抽象的で難解な課題でしたが、自分の視点に置きかえてうまく論じきることができました。
「言葉にならない体験」が何であるかは人それぞれだと思いますが、【対策】には、共通点があるね。
  まず落ち着くこと。これは一般論としては簡単そうですが、大勢が一度に「わけのわからない状況」になったときは難しいですね。巨大隕石の例は、抽象的な想像に陥りがちなところをわかりやすく説明できています。
 それから、体験を増やすこと。これは、よい【対策】です。確かに「わけのわからないこと」も含めた直接体験が現代人には不足しているようですね。【読書実例】にマジックショーを思いついたのは、うまい。たとえ原因がわからなくても、体験を重ねることで「わけのわからないこと」に向う力は養われますね。
  【自作名言】には、五感を取りもどすことの大切さを訴えられました。知識や技術が重んじられる現代人にとって、五感で体験することは、今後もますます大切になっていくでしょうね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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