創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2566 今日896 合計3462
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   行間と余白   すりりんご

 新聞とは、どちらかといえば行間と余白のほうが面白いのかもしれない。そういう意味では、新聞を月一度とか二度でなく毎日立つ縁日のようなものだと見ることができる。縁日であるから、やはりそこには、日常生活の時間の流れと異なった、さまざまな偶然の介入かあったほうがよい。思いがけない人に会うとか、国鉄払い下げの傘を百円か二百円で買うとか、思ってみなかった種類の商品に出会う面白さはできるだけあった方がよい。本についても音楽についても、しかるべき欄ではなく、コラムのほうから得られる情報の活性化の面でちょっと気にとめておく必要のある事実なのかもしれない。やはり、宝さがしのように、情報も、予想されないような背景のなかに含められる方が、ユニークである。私は、行間や余白と言ったものにもっと注目するべきだと思う。
 第一の理由は、行間や余白のように一見目立つものではないものにも重要性があるからだ。私は前に、ミミズの役割について書かれた長文を読んだことがある。ミミズは、普段は土の中にいて、にょろにょろとした気持ちの悪い物体のように思えるが(笑)、土を再生させると言う重要な役割を持っている。このように、普通にしていたら気付かないものでも、注意してみればちゃんとしたはたらきがあることが分かる。学校でも、もし休憩時間などがなかったら、生徒は疲れるし、集中力もなくなってしまう。学校で行われる休憩は、移動教室やトイレへ行くためだけにあるのではない。心と体の緊張をリラックスさせたり、友達と話をしたりする、無意識のうちに必要とされているものだったりする。
 第二の理由は、いつも同じものばかりだと飽きてしまうからだ。また、逆にいえば、少し変わったものがあった方が面白く、ユニークだからだ。私が最近、これにぴったりなものを経験した。私のクラスの数学後半を担当する先生が出張によっていなかったとき、私達は前半と一斉に授業をした。いつもとは違うクラスの雰囲気が、とても新鮮で楽しかった。逆に、私の嫌いな先生は、出頭になど行かず、いつも私達の学校に健康にくる。いつも同じ先生に同じ教科を教わっても、飽きるばかりだ。人間、誰でも物事に飽きてしまうことはある。だから、たまには変わったものがあった方が面白みが続くのだと思う。
 確かに、珍しいものを取り入れるばかりで本題を見失っては意味がない。しかし、いつも同じようなことをしたり見たりするだけではいつか絶対に飽きるときが来てしまうと思う。『真によいことは、新聞の大きな騒ぎを起こすことなく、小さく始まる。』という名言があるように、目立たないところに面白みがあったりするものなのだ。人は、滅多にないことが起こると、自然に興味を持つ。だから、本文にもあるように、年に一回や二回ぐらいは素人に新聞の編集を任せてみたり、ガラッと変わった内容でまとめてみたりしてみてはよいのではないのかと思う。私は、行間や余白と言ったものは大切だと思う。

   講評   huzi


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)