創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現代の新聞に必要なこと   ルル

最近の新聞は少々硬くなり過ぎてしまっている所がある。新聞の1面はほとんど毎日「日本の経済、政治もしくは世界の行政」など、ようは堅苦しいものが飾っている。しかし私たちはそのような記事を見ると読む気がしなくなり、ついその他の余白の欄に目がいってしまうものだ。要するに、現在の新聞にはユーモアというか面白み、人がふと読みたくなるような記事が不足している気がするのだ。
たしかに私もこの筆者の意見には賛成だ。私たち中学生の年代にとって読みやすいとは言いがたい新聞にユーモアを加えるのは良いことだと思う。
 賛成の理由、これは第一にメリハリの無いものはつまらないものだと考えるからだ。今の新聞が何故つまらないか、それは難しい政治の欄と面白い余白と呼ばれるらんの割合があまりにも政治に傾いているからではないだろうか。実際私はテレビ欄、映画・芸能欄は必ず読むが、政治経済の欄はほとんどといっていいほど読まない。それに、時々新聞全部を読んでみると肩がこる話やつい読んでいて緊張する話などが多いことがよくある。これはつまり堅苦しい難しい欄に対してお気楽な、気の休むような欄が少ないことを表しているのではないだろうか。人が新聞をあまり読まないのは、このメリハリの無さが関係しているのではないだろうか。
 第二の理由として、人の好みがある。教科書、あるいは参考書などを読んでいると、時々「おっ、これは」というような「こぼれ話」を見たことは無いだろうか。授業中、先生の話をききながら、教科書をふと見ると小さく「こぼれ話」が書いてあったりする。一見、見落としてしまいそうだが実はこの「こぼれ話」実は結構面白いのだ。先生の話もきかずに、つい読みふけってしまうこともある。さらにこれに似たような例として数学の問題集が挙げられる。これは難しい計算問題の中にポツンとひらめきを使うような問題が載せられていたりする。これは一度解きはじめると、なかなか終わらず、かといって飽きることもない。ようするに、難しいものには簡単なものがあると辛くないよ感じるように、物事は対になっていると、上手くバランスが取れているではないかということだ。
 しかし、世の中には政治などに深く興味を示し、もっともっと多くの日本人に我が国が抱えるもんだいを知ってもらおうと考える人もいるだろう。たしかにその意見も良いと思う。しかしやはり、物事にはバランスというものが大事なのではないか。どんなにすてきなクラシックでも、ずっと聞いていればどこか物足りなくなる。コテコテのフランス料理ばかり食べて生活していくわけにも行かないわけだ。ようするに、今の新聞に欠けているものそれはバランスなのではないか。面白みのある記事と真面目な記事のバランスがとれた新聞こそ、だれもが読みたいと思うものなのではないのだろうか。

   講評   nara

 新聞の存在意義は大きいものだということを否定する人は、ほとんどいないだろうね。しかし、その存在意義も「読む人」がいてこそ、だ。新聞の作り手と読み手の距離は近すぎても遠すぎてもいけない。今はその距離が離れかけているのかもしれないね。その距離を程よいものにするために、作り手の努力も必要だし、読み手の働きかけも必要なのだろうね。
 第1理由:メリハリは、どちらか一方のためにあるのではなく、お互いに相手を引き立てるため、あるいは、より自らが輝くためにあるといえるね。メリハリのない紙面構成は、個々の記事への興味も薄れてしまう。そして、新聞全体への興味も低下してしまうね。
 第2理由:こぼれ話はなぜ挿入されているのか? 実は、そういうところに、物事の本質やおもしろさが詰まっているからだね。そこに目を向けることがきっかけとなって、より深い部分へ進んでいこうという気を起こさせることもある。肩に力を入れて力説しているときよりも、リラックスした中に、真意が見えるものだ。ここにことわざか名言が入れられるといいな。
 今回、二つの理由はよくまとめられたね。では、根本的な疑問として、なぜ、新聞はもっと読まれなくてはいけないのだろう? 導入部分でもルルちゃんは「中学生に読みやすくすべき」と主張しているね。報道という面ではテレビもある。即時性という面ではインターネットもあるね。講評の初めにも「存在意義は大きい」と書いたけれど、この意見文の中でもこの点に触れておくといいよ。まとめの段落で「もし、このまま新聞の魅力が低下していったとしたら」という論を加えてみよう。題材の課題であるデータ実例としては、新聞の購読数などが入れられそうだよ。

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