国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   価値観   うらね

 文化もパーソナリティも、多くの場合すこしずつ変化し、そしてときには大きく急速に変化しうるものである。あらゆる点において高度に統合的な組織性を強めた社会では、個人としての権力者ではなく、その構造的動力によって自律的につくり出されるより大きな交換価値こそが、文化のコードとして支配者の地位につくことになっている。そしてこの情報化社会にあって、このような交換価値としての文化のコードを敏速かつ広域に浸透させるのを助けているのは、いうまでもなく新聞・テレビなどのマス・メディアである。私たちは無意識のうちに文化のコードによるすさまじい搾取からすこしでも身をまもろうとすることになるのかも知れない。しかし、文化的なものを完全に拒んでしまうことは、とうてい不可能であると言ってよいだろう。(要約)
 流行に乗ることは大切だ。流行に乗ることによって常に情報の最先端を導入しようと必然的になるので世間についてよくわかるようになる。企業などは、現在どんな製品がよく売れているのかと常にチェックをいれていくことにより、その流行に合わせて製品を大量に生産する。そうすることにより、莫大な利益を得ていくのである。
 また、自分らしさを追求することも大切だ。昔話で言えば桃太郎である。桃太郎は鬼を退治しようという意志を何をされても動揺せずに貫き通さなければ鬼退治ができなかっただろう。また、流行というものは一時的なものであり、常に安定しているものではない。例えば、江戸時代の頃の不良は女性の着物を着ることが流行だった。しかし、今になれば、そんなものはただの女装にすぎない。だから、流行のものは最高潮に達した後は何もなかったのように見捨てられてしまう。
 確かに、流行に乗ることも自分らしさを追及することも大切だ。しかし、一番大切なことは中身を充実させることだ。「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」という名言があるように今のことばかりを考えるのではなく、未来の価値観を自らの手で作って行くことだ。(総合化)

   講評   baba

 難しい課題文なのに、よくがんばって作文を書きましたね。
抽象的な言葉が多く出てくる長文は難しいでしょう。分からない言葉につまずいたら、全体を眺めて「何が言いたいんだろう」と考えながら、細かい部分を考えると正しく理解できますよ。何度か読み返すことが大切ですね。

<第一段落>
 要約はすっきりまとめましたね。この長文の意見を一文で言い表すとどうなるかと考えてから要約する方法を試してみてください。これをやっていると要約が得意になりますよ。

<第二段落>
 意見の一つとして「流行にのることは大切だ」と書きました。経済的な実例を挙げ、説得力ある意見になっていますね。

<第三段落>
 もう一つの意見として「自分らしさの大切さ」を書きました。「流行は一時的で、終われば見捨てられてしまう」という理由はするどいですね。
 昔話もしっかり使えました。

<第四段落>
 二つの意見を認めながら、「一番大切なのは中身の充実」とまとめました。名言をじょうずに引用し、結びの言葉もひかっています。


 チョコレート、だれかにあげた?
 

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