国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   旅   こめ

 私たちは旅、未知と偶然の要素を多く含んだ旅に出るとき、どこかへ行きたいとか、なにかを調べたいとかなどといった、なんらかの意味で目的をもった自分の意思とは別に、一種のあやしい胸のときめきを感じる。旅は私たちの心を開かれた予感にみちたものにする。日々新たであるなかで、よりつよく私たちの好奇心は突き動かされ、働くようになる。偉大な情念によってはじめて、人間の魂は偉大なものごとに到達しうるのだ。控え目な感情は凡庸な人間をつくり、ひとは小心翼々としていると創造的でありえなくなる。日に日に発見や創造のよろこびをもって生きていくためには、知的情熱としての好奇心をいきいきと保っておかなければならないのである。
 私たちは、生き生きとした感受性を取り戻すために旅をすべきだと思う。そのためには、どうすればよいか。
 第一の方法としては、何にでも好奇心を持つことだ。一般的に、好奇心を持っていると、旅に出たくなるものである。私も、鉄道に好奇心を持っていたので、昔からよく一人で列車旅をしていた。さまざまな列車に乗りたいという思いから、3連休パスを使って鴨川とか仙台などに行ったことはあるし、東京周辺は数ヶ月に1回は必ず電車で遠回りして行っていた。好奇心がない人は、あまり旅をしたがらない。目的というものがないからだ。つまり、どんな旅にも目的が存在し、それは自分の好奇心から見つけるものなのだ。だから、普段から好奇心というものを持っておく必要があるのだ。
 第二の方法としては、若者も気楽に旅に出られる環境を作ることだ。今の世の中では、確かに気楽に旅ができる若者もいるが、そうでない若者も大勢いる。その理由としては、やはり忙しい日常生活があるのだろう。歴史上の有名人は、若い頃から何らかの形で旅をしている人が多い。そのような人たちは、やがて大きなことをする人になっている。旅をしない人は、大きなことをすることは難しいだろう。だからこそ、若者が気楽に旅に出られる環境を作るべきである。
 確かに、日常生活を送っていたほうが良いという意見もある。しかし、旅をすることは暇をつぶすのではなく、感受性を取り戻すことができるものなのだ。私たちは、生き生きとした感受性を取り戻すために旅をすべきだ。

   講評   kamono

旅は、未知と偶然の要素を多く含んでいます。発見や創造のよろこびを教えてくれます。生き生きとした感受性を取り戻してくれます。そのためにも旅をすべきだ、という文章を書くことが課題ですね。そうするには、好奇心を持って旅に出ること、言っておいて、次に持ってきた体験実例が生きましたね。<鉄道に好奇心を持っているから、一人でよく列車の旅をした。さまざまな列車に乗りたいと、3連休パスを使って鴨川とか仙台などに行った。東京周辺は電車で遠回りして行っていた>。これはいい旅ですね。その旅で、何を見て、何を感じたか、そういうものが少し書けていたら、さらに申し分なかったですね。旅は一種のあやしい胸のときめきを感じさせる。私たちの心を開かれた予感にみちたものにする。そのとおりですね。ああ、と思うような出会いや、感動、ときには自分だけの受け止め方があるものですね。それらにも、触れられたら、なお良かったですね。
そうしておくと、結び、旅は暇をつぶすのではなく、生き生きとした感受性を取り戻すことができる、これがぐっと生きてきたでしょう。

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