創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   母からの愛情で得られること   ポテチ

よく教育問題で、これからの学校教育の進路や個性化が文部省の教育審議会などで云々される。しかし、まずは改革は親からやらないと効果が上がらない。日常生活を通じて、どんなに親しくても、それぞれの立場があるということを、躾として、覚えていく。そういうことの積み重ねにより、将来の判断力の一端が育つと思うのだ。それを育てることが、家庭内の本当の愛情といえる。この教育が大事なのだ。日本でも、昔はそうした伝統的な家庭の教えがあったと思う。子供の人間形成の大事な点は、人間的な愛情だ。そういうところの形式が変わっているのに、本当の愛情に気がつかないのではないかと思う。親対子の愛情は古典的、本能的なものだから、経済的に貧しくても、暖かい家族的な愛情のある家というのは幸福だ。そこからいい人間性が育つ。ちゃんとした人物が出てくるのではないだろうか。私は、子供の成長には家庭での愛情のある躾が大切だと思う。
 第一の理由に、愛情のある厳しい躾が備わることでちゃんとした人間になることができ、その躾が将来に役立つとおもうからだ。私の母は、勉強熱心だ。昔から図書館で一気に30冊程も本を借りてくる。そのおかげで毎日新聞社のデータでは小学校高学年の1ヶ月に読んだ本の平均が5,6冊になっているが、私は10冊程読んでいた。私が授業で何を教わっているかの情報を素早くキャッチして、その分野の本を借りたり、買ったりする。科目別の参考書などは、机に入りきらない程ある。また、小学生のころは塾に行かずに自ら勉強を教えてくれた。勉強以外にもお行儀や礼儀などにもうるさかった。それに比べて、私は大の勉強嫌いだ。どんな時でも勉強と聞いただけで憂鬱になる。今もテスト一週間をとっくに越しているが、勉強をする気にならない。母に怒鳴られて渋々机に座ってもだらだらして、すぐ別のところへ気持ちがいってしまう。自分でも情けないが、集中して勉強したことがないのではないかと思う程勉強ぎらいなのだ。おなけに理解するのにも時間がかかり、途中から諦めて投げ出してしまうこともたびたびあった。また、食事中もお行儀が悪く、怒られることも多かった。そんな私でも、母が手をさしのべてくれたおかげでここまでこれたのだと思う。夏休みの自由研究といえば母が研究内容を一緒に考えてくれたし、環境のことを学んだら環境の本、人体のことを学んだら人体の本を買ってくれた。そのおかげで知識は豊富だし、資料もそろい、勉強も追いつくことができた。お行儀も、他人と食べている時に無意識にちゃんとしているようになった。私自身ははじめからやる気がないので、放って置かれたらいまごろ馬鹿でどうしようもない人になっていたと思う。厳しい教育も愛情があったから挫けずにがんばれた。母の愛情の大きさはすごいものだと思う。
確かに子供にも生まれながらの素質がある。しかし「道は近くても、行かなければ到達しない」という名言のように、母の愛情のある躾がなければ子供はどうしようもない人間になってしまうだろう。

   講評   inoro


 こんにちは、愛美ちゃん。根気よく2月1週の課題を書くことができ、がんばりましたね。お母さんの愛情に包まれて多くのことを学んできた様子を、感想文の中に表現することができました。1250字、very good! です。
【第段落】⇒長文に何が書いてあるのか、要点が完璧にとらえられています。“私は、子供の成長には家庭での愛情のある躾が大切だと思う。との「●是非の主題」を決められました。
【第段落】⇒第1の理由もわかりやすいね。お母様が勉強熱心で、本を30冊借りてくるエピソード、目に浮かぶような良い実例です。そのうち、半分くらいは愛美ちゃんの本なのかな。 データ実例として小学校高学年の読んだ本の平均データをうまく利用でき、素晴らしかったです。
 その後、自称「大の勉強嫌い」と言い放った愛美ちゃん(!)。正直です。(好きか嫌いかは別として、作文、最高に上手ですね。)ありのままを「今思っていること」として、素直に書く、これが一番大事なことで、それを愛美ちゃんはできています。とても良いですよ。勉強は辛いですが、その辛さがわかる人ほど、毎日一かじりずつやるようです。テスト1週間前の場合は、まず英・数に集中すると、満足感が得られ、ほかの科目への自信になります。「不安」があるということは、「ちゃんとやりたい」と思っている証拠。「大丈夫」ということの証明です。とりかかれば、8割は終わったようなもの! がんばって!
【第段落】⇒理由2が無いケースがあってもいいですね。ただ、理由2があると、さらに良い、ということです。
【第段落】⇒“確かに子供にも生まれながらの素質がある。”と、長文の内容も踏まえた「●反対意見への理解」が見事です。名言「道は近くても、行かなければ到達しない」も自分で理解して使えましたね。お母様の愛情によって支えられた愛美ちゃんです。テスト前なのに、よく作文に取り組めました。でも、忙しい時には、無理をしないでね。大変よくできました。

 立派なお母さんに促されたとしても、愛美ちゃん自身の努力があったからこそ、今の素晴らしい愛美ちゃんがあるのを忘れずに!ね。テストも、愛美ちゃん自身がそう望むとき、必ず乗り越えられます! 全ては自分から。愛美ちゃん、十分すごいですよ。安心してテスト勉強スタートしてね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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