創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   深海魚は現代の水族館の   さぼてん

 チョウチンアンコウという深海魚には、上唇のすぐ上に背びれから変わったイリシウムと呼ばれる一本のアンテナがある。イリシウムの先端には、エスカと呼ばれる丸いふくらみがあり、この部分が発光するのでチョウチンアンコウとの名がある。そして、このチョウチンアンコウが江ノ島水族館で八日間生きた。これはわが国での、そして、多分世界でのチョウチンアンコウの最長生存記録である。しかし、深海魚は水族館では、なかなか飼えないのである。正直に言って前途遼遠なのである。だから水温も、比重も、水質も、明るさも、自由自在に調節できる現在の水族館にとって、深海魚は未解決の課題として挑戦するのにふさわしい相手だろう。<三文抜書き>
 チョウチンアンコウが現在の発展した水族館にとって強敵だ。でも、私にとっては夏祭りで取った金魚でさえもが強敵なのだ。三年前くらいの夏祭りで、金魚をすくった。とはいってもほとんどすくえなかったのでもらったのだが。その時はすっごく嬉しくて家に帰ったら水槽をどうしようだとか水草を買おうかだとか気分が晴れ上がっていた。金魚にとっては悪夢の始まりだっただろう・・・。家に帰って水槽が見つかるまではしばらく金魚には取った袋の中に入っていてもらった。そのときもまだ上機嫌でいて、るんるんで水槽を出していた。その後、少し塩素をとった水を水槽に流し金魚を入れた。その日だけはエサをちゃんとあげて、水槽の前に陣取りしばらく座って
「可愛いなー」「こっちの子が金ちゃんでー・・・」
とかなんだとかいって面倒を見ていた。でもしばらく日がたつと、エサもほとんどやらずに金魚達も飢えていき、だんだんと元気が無くなり死んでしまったのだ。今そのことを思い出し、「金魚もチョウチンアンコウと同じなのかなぁ」と思ったが、ちゃんと世話をしない事にはどんな強い生き物も死んでしまうのだ。それに、(金魚に自然の環境は無いかもしれないが)野生の生き物を人が勝手にその環境から奪い去って、人工的にその環境をどんなに上手に作っても、野生のときのように上手くは育たないのだ。トラやチーターやライオンもアフリカの広い草原で駆け回るような事は、動物園では出来ないのだ。ただ居心地よさそうに、猫のように欠伸をして客をたれ目で見ているだけなのだ。
 同じように植物だって、プランターに植えるのと、じか植えとではやっぱり違いが出る。でも、じか植えにしてもちゃんと世話をしなければいけないのだ。植物オンチの友達に聞くと。植物の世話=水をあげる。と思っているらしく、植物の調子が悪かったら、水をどんどんあげていったのだと言う。流石にこれには少し驚いた。<聞いた話>
 話を戻すが、全ての生き物は、自然にどこかで暮らしていた。でも、その生き物を自然から人工的の世界に連れ込んでしまったのだ。だからといって、人間は悪いことをしたばかりではない。数の少なくなった生き物を守ろうとしているのだ。だからその行いは悪いとも良いとも言えないのではないか?でも人間はきっといいことだと思ってやっているのだ。でも、自然に絶対環境のよさに勝つことはできないと言う事がわかった。雨だれ石をうがつ。いや人間はこつこつ頑張ったけれどまだ自然と言う大きな石には穴はあいていないのだ。<ことわざの引用>

   講評   yama

 こんにちは。今回の課題は難しいと言っていたけれど、とてもすばらしい感想文にしあがったね。すごい!するどい目線で物事をとらえられています。

<構成>要約は量もちょうどよく、大事なところをうまく抜き出せていますよ。この調子!
<題材>お友達に聞いた話を入れることができました。たとえ自然により近い環境であっても、無茶な世話の仕方をするとうまくいかないんだよね。植物でも動物でも、相手が今何を欲しているのかということを適切に判断して対応する必要があります。だからこそ、それぞれの生物に適した環境を作り出すことが難しいんだよね。
<表現>「雨だれ石をうがつ」とことわざが入りました。その後の結びが素晴らしいね。自分なりの意見を、自分なりの表現でまとめることができています。「ただ居心地よさそうに、猫のように欠伸をして客をたれ目で見ているだけなのだ」という表現も光っていました!
<主題>分かったことの文章が少し分かりづらいので、単語の順番をちょっと入れ替えてみたらいいんじゃないかな?人間だって自然の中から抜け出しては生きていけないよね。その人間が、自然にそっくりの環境を作り出そうだなんて無謀な挑戦に思えるけど、その目標に向かって頑張っている人が世界にはたくさんいるんだね。

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