国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しい行事   カプチーノ

 ドイツには、ファッシングという行事があります。どういう事をするかというと、かそうをします。かそうは、大人も、子どももします。わたしは、ファッシングのけいけんは、五回目です。今までどんなかっこうをしたかというと、ようち園の時は、おひめさま、一年生の時は、ティンカーベル、二年生の時は、ゆかた、そして、三年生の今年は、ま女になりました。いしょうは、毎年デパートで買います。つえやティアラなども買ってもらいました。ファッシングが近づくと、デパートには、ファッシング売り場ができています。大人用のいしょうもあります。ファッシング売り場を見て、わたしは、今年はどんなかそうをしようかなと思います。
 ファッシング当日、そのかそうのままじゅ行を受けます。お母さんが、
「日本では、そんなことぜったいありえないよ。」
と言っていました。わたしもそう思いました。今年は、ま女になる事に決めたので、黒いマントと、ま女のぼうし、赤いワンピースと、黒のカットソーを買ってもらいました。ワンピースとカットソーは家で着て、学校へ行きました。マントとぼうしは学校に行ってから着ました。家から学校まで、みんな、どんなかっこうをしてくるのかなと思いながら行きました。学校につういて、みんなは、楽しそうでした。男の子は、けんどうぎの子や、かいぞく、カウボーイなど、女の子は、ま女、おひめさま、インディアン、はっぴなどのかそうをしていました。その日は、一日中そのかっこうでじゅ行をうけます。その日のじゅ行は、先生の方をむいたら、思わず、くすっとわらってしまいました。なぜならば、かそうをしているのに、しんけんにじゅ行をするのですから。書写の時間は、いしょうをよごしたらいけないので、こう筆のじゅ行になりました。
 最後の時間は、体育館で、三年生全員で遊びました。何をしたかというと、「はないちもんめ」などをして遊びました。
 その日は、午前中じゅ行です。お昼からパレードがあります。パレードは、車にかそうをした人が乗っていて、おかしをまきます。パレードを見に行った人はそのおかしを拾います。わたしは、今年は行きませんでした。雪が降って寒かったからです。
 道路には、かそうをした子どもが、車が通れないようにひもを使ってとおせんぼうをします。そういう時は、おかしをあげます。すると、
「ダンケシェーン(ありがとう)。」
と言って、とおしてくれます。まるで、りょう金所のようです。ある所に行くのに、そういう子どもたちに、二回、三回と会うことがあります。
 わたしは、日本とはちがって、ドイツでこんなけいけんができてよかったと思いました。
 ところでファッシングとは、だん食が始まる前の夜という意味があります。ふっ活祭(キリストが十字かにかけられ、三日目にふっ活した事を、祝うこと)からさかのぼって四十六日前の週の水曜日(Aschermittwoch「灰の水曜日」)これがだん食に入る日で、ファッシングはその前になり、そのなかでも「Rosenmontag(ばらの月曜日)」がメインとなります。ドイツの中では、ケルン、マインツのファッシングが有名です。パレードでは、
「ヘラーウ」
と声をかけ合います。
 家の近くのパレードには、行ったことがあるけど、フランクフルトのパレードは行ったことがないので、来年は行ってみたいと思います。
 妹は、今年は、おひめさまになっていました。ようち園では、女の子はおひめさまが多かったとお母さんが言っていました。ようち園の子は、そういうのにあこがれているのかなと思います。小学校くらいになると、だんだんそういう気持ちがうすくなっていって、いろいろなかっこうに分かれていくようになります。

   講評   ao


 こんにちは、カプチーノさん。(^o^)丿
 長い作文が書けました。言葉が泉のように湧(わ)き出ますね。すばらしいです。内容もとてもいいですね。楽しい雰囲気(ふんいき)がよく伝(つた)わってきます。仮装(かそう)は楽しいですね。仮装をした先生がまじめな顔で授業をしている姿(すがた)に思わず笑ってしまったというところが印象的でした。先生もそんな授業を受けてみたいなあ。作文にはまだ続きがあるのですね。楽しみです。
 <題名の工夫>まさに“楽しい行事”ですね! 内容と良く合ったいい題がつきました。
 <前の話聞いた話>5年さかのぼって衣装(いしょう)を紹介(しょうかい)してくれました。歴史がありますね。ファッシングの説明も的確(てきかく)でいい説明です(調べた話)。伝統(でんとう)的な行事なのですね。
 <たとえ>“まるで料金所のよう”と書いてくれました。ぴったりのいいたとえですね!
 <自分だけが思ったこと>思ったことがたくさん入りました。どれも上手です。“日本とはちがって、ドイツでこんなけいけんができてよかったと思いました”からはカプチーノさんの中の大人っぽさが垣間(かいま)見えます。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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