国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チョウチンアンコウ   ブラックベーダ

 みなさんはチョウチンアンコウを知っていますか。そう、みなさんおなじみの深海の発光魚。みなさんはチョウチンアンコウの絵を書けますか?書けると思った人も実際は見たことがなでしょう。なぜなら深海魚だからだ。
 深海魚は海の底の奥深くに住んでいる。人間が深海に行くと水圧でぺちゃんこになる。前に聞いた話だが、深海魚を突然陸に連れて行くと深海魚が破裂すると聞いたことがある。なので深海魚を陸でかうのは難しい。だがチョウチンアンコウを八日間かうのに成功した水族館がある。それは千九百六十七年、その年の二月二十日、鎌倉の海岸の波打ち際で一匹のチョウチンアンコウが汗顔に来ていた一般の人に拾われた。そのチョウチンアンコウは八キロ離れた江ノ島水族館に運ばれ海水に戻したところ元気を取りもどし八日間生きた。これはわが国でのそして世界でのチョウチンアンコウの最長生存記録である。
 チョウチンアンコウがどうして人間が住めないような場所にいるかはたぶん骨がないからだと思う。人間は陸に住めるような体のつくりになるがチョウチンアンコウは深海に住めるような体のつくりになっているのだ。つまり人間は陸には住めるが深海には住めない、チョウチンアンコウは深海には住めるが陸には住めない。つまり五分五分というわけだ。
 食べ物の話になるがチョウチンアンコウはまるでグロテクスのような体をしているが実際はとてもおいしいらしい。だが見た目はグロテクスのようなので初めてチョウチンアンコウを食べた人はすごい無神経な人だったに違いない。チョウチンアンコウを初めて食べた人は、よっぽど食べ物に困っていたに違いない。
 チョウチンアンコウにはアンテナのような物が付いている。そのアンテナが出す光はきれいかどうかは見たことはないが、きれいと聞いたことがある。
 深海魚の出す発光の中でもツラナガコビトザメいう世界で一番美しい発光をすると言われている。私にとってはなぜ光るのかが意味が分からない。
 今水族館は深海魚をかおうとしています。だがせいぜい十日間生存するくらいですぐに死んでしまいます。水族館の人たちはどうして深海魚をかおうとしているかはたぶん絶滅しないようにするためだと思う。なぜなら今まで人間のせいで絶滅させていた動物や、生物がいるからだ。例えば日本オオカミはもう絶滅させてしまった。その原因は人間が日本オオカミの毛皮を求めて日本オオカミを殺しすぎたからだ。絶滅はしてはいけない物だと分かった。
 チョウチンアンコウを書けますか?(書き出しの結び)と聞かれたら書ける世の中になっているかもしれない。

   講評   nara

 つい昨日、近くのスーパーで丸ごと一尾のアンコウが売られていたよ。実は、チョウチンアンコウはもちろんのこと、普通のアンコウを見るのも初めて! デローンとした感じだったよ。こういう体でないと、深海には住めないのだね。「アンコウを初めて食べた人」の話はおもしろい。
 さて、深海魚がなぜ光を発するのか? 海の底までは、太陽の光が届かないから、光がないと真っ暗闇なのだろうね。いくら深海に住むといっても、光がないと身動きが取れないから、自分の身の回りを照らすための光が必要なのではないかなぁ。なかなか見ることができない深海魚の光だけれど、それをもし見ることができたら、「絶滅させることのないように……」という思いが生まれるかもしれないね。そのために、水族館をはじめとした研究者たちは、がんばっているのだろうなぁ。
 そういう人間もいれば、生き物を絶滅させてしまうような力を持っているのもまた人間だね。日本オオカミの話はいい題材だ。絶滅しかかっているものだけでなく、日本生まれのトキのようにもう絶滅してしまったものもある。ゼロになってから「しまった!」と後悔しても遅いのだね。ここの段落をもう少し長くできるとよかったね。「なぜ絶滅させてはいけないのか。それは、二度と取り戻すことができないからだ。」という説明を入れておこう。
 長文感想文のときの【構成】の課題は、「要約」だよ。長文を200字程度に要約して、第1段落に入れておいてね。今回は、長文の中の大切だと思ったところを、作文の全体にちりばめた感じで抜き書きしてくれたのだね。
 もちろん、感想文のときも「書き出しの結び」を意識することは大切だよ。
 汗顔 → 海岸

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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