低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
大陸と島 ブラックベーダ
だからこそ、捕食者のいない環境に置かれると、大きい物は小さく、小さいものは大きくなって、ほ乳類として無理のないサイズにもどっていく一これが島の法則の一つである。日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物は出にくい。大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる一島の法則は人間にも当てはまりそうだ。(要約)
大陸に住む動物は大きい。例えば象などはとても大きい。だが小さいものは小さい。例えばネズミなどはとても小さい。だが島に住む動物は違う。象は大陸より小さいものが多い。成獣になっても肩までの高さが一メートルくらいしかないのも発見された。つまり子牛と同じくらいの象だ。そうすると島に住むネズミはもっと小さくなっているのでは・・・・と考える人はいると思うがそれは違う。ネズミはなぜか大きくなっていくのだ。大きい物では猫くらいのもいる。そう考えると大陸では象が大きくなっていくのか島では小さくなっていくのか、ネズミも大陸では小さくなってなぜ島では大きくなっていくのか頭の中がごちゃごちゃになっていく。
地球儀を見たら大陸はすごくでかい。それに比べて島はものすごく小さい。まるで米粒のように小さい。前に聞いた話だが日本は大陸ではなくて島国だった。
象やネズミはムダに大きかったり、小さかったりしているわけではない。象はライオンやトラやチーターがきても追っ払うために大きいのだ。ネズミは瞬時に逃げるために小さいのだ。そのためにネズミと象は元の暮らしやすい体型から身を守るために進化をしたのだ。だが島に行くと捕食者がいないので元の動きやすい体型にもどり象は小さくなりネズミも大きくなっていく、そうすると象は小さくなるのではなく元の体型にもどっただけなのだ。そしてネズミも大きくなるのでなく元の体型にもどろうとしているのだ。私たちが想像する象はとても大きい。そして私たちの想像しているネズミは小さい、だがそれは仮の姿で本当の姿は象はもう一回り小さくて、ネズミはもう一回り大きい。そう考えると他の動物もそういうのがいるかもしれない。例えばハムスターなどはそうかもしれない。
その昔大陸ではマンモスがのし歩いていた中で象は元の姿で島でのんびり暮らしていた。もしかするとこのおかげで象は絶滅しなかったのしれない。
私は一度象やネズミの元の姿を見てみたい。私は猫くらいのネズミと言ったらそのネズミは子猫を食べられると思う。こうすると「窮鼠猫を噛む」と言うことわざはなくなる。猫ほどのネズミと大人の猫が戦ったら良い勝負になると思う。私はやはり猫が勝つと思う。
私は猫くらいに大きいネズミがいるとはしらなかったのでより多くの人に教えてあげたい。これはよく考えるとすごいことではない。なぜならその生き物のふつうの姿を知っただけだからだ。
大陸と島の差がよく分かった。大陸にいると象は大きくなり、ネズミは小さくなる。だが実際の大きさは大きい差がある。
象はとても大きいだが小さい物は小さい。例えばネズミはとても小さい。(書き出しの結び)だが島では違う。象は肩までの高さが一メートルくらいでネズミは猫くらいの大きさだ。これ位の大きさが元の大きさなのだ。
講評 nara
私たちは、今自分がいるところが一番なじみが深いところだから、そこを基準にして物事を考える。実は、生き物の体も同じようなもので、「そこでうまく生きていくにはどうすればいいのか?」ということを、体が考えてそれに合わせて変化していくのだね。
この長文のわかりにくさの一つは、私たちの身のまわりには、それほど野生の動物がいないから、イメージが浮かびにくいということがあるかもね。ネズミとハムスターというのは、いい題材だね。先生は、ネコを飼っているから、そこから考えたけれど、ノラネコの動きはかなりすばやいけれど、家ネコはそうでもない。木に登ったりする力も大きな差があるだろう。広く危険の多いところで生きるか、狭く安全なところで生きるかで、必要とされることが違ってくるのだね。
島のネズミが大きくなったとしたら「窮鼠猫を噛む」ということわざがなくなるという発想は、ブラックベーダくん独自の視点でおもしろい。こういうところに、書き手の個性が出るのだね。島の場合、捕食者が少ないのだから、そもそも猫がネズミをねらうことも少なく、追い込まれたネズミが猫に反撃するということも、あまりないのだろうね。みんなノホホ〜ンとしているというわけか。
今回の長文のいいたいことがだいたい理解できたら、今度は、このことを人間という動物にあてはめて考えてごらん。海外で活躍しているスポーツ選手や研究者のことを題材にするといいよ。たとえば、松井やイチローはどうして日本トップの座を投げ捨てて、アメリカにいったのだろうね。日本を島・アメリカを大陸と考えて推理してごらん。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |