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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   中身が美味しい人間になろう   来夢

 欧米のリンゴは大衆の中で育ち、小玉でも外観が悪くても、味がよければよしとするポリシーで今日に至っている。それに対し、日本の場合は、病気見舞いのぜいたく品として出発し、生食用一本で、ひたすら外観重視の「高級化」の道を歩いてきた。リンゴの「袋かけ」は虫の被害防止が目的だったが、今、日本では鮮やかに着色させるために用いられることもある。この奇妙な日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要がある。(要約)
 私は前、友達への誕生日プレゼントを買いに出かけたことがある。前もって友達にもさりげなくインタビューして何を買えば良いかはバッチリ調査済みなのだ! フフフ(笑)。そしてお店に入って、友達の好きそうなキャラクターのものを探す。まるで私の目は探偵のように光る(笑)。キョロキョロ・・・。あったー♪ ディズニーキャラクター! ノートや鉛筆やキーホルダーなどを色々と見つけて、そしてレジへ。店員さんが慣れた手つきでサッサッと袋を出してくる。私は
「プレゼント用に包んでくれますか? 」
と言おうかどうか迷っていたら、口が勝手に動いて勝手に言っていた(笑)。
「あっプレゼント? じゃぁもうちょっと待っていてね。」
というと店員さんは女子の好きそうなカラフル柄の包装紙をガサゴソと出してきた。
「あーこれじゃぁちょっと包めないかな。」
店員さん、独り言聞こえちゃってます(笑)。そして無理すれば(!)全部包めそうな包装紙をしまってしまった。勿体ない・・・。そして少しビッグになった包装紙(同じ柄)を出してきて包み始めた。そしてこの店の名前が書いてあるテープを綺麗にペトッと貼り付けた。そして
「はい、どうぞ。」
と渡してくれると思ったら・・・大違い! なんとその包装紙に赤いリボン派手なを貼り付けた。すると更にもう一枚袋を用意してきたのである。今度は冬にぴったりの小さい雪だるまがいくつか印刷されている青い紙袋だ。
(うっそぉー・・・?! ちょっとこれやりすぎじゃない?! )
そう思う私の心も知らず、店員さんは無言で、包装紙で包んだ商品をその袋に丁寧に入れている。そしてそこにも店名が入ったテープを綺麗に貼った。まだやるのかと思い、
「も、もういいです。」
と言おうとした。しかし優柔不断な私はどうしようかぐじぐじ悩み始めてしまう。その間に店員さんは、なんとピンクと黄色のダブルのリボンを、金色のシールで貼り付けたのである。
「遅くなりました。出来ましたよ。」
プレゼント用と言っただけでこんなに綺麗に包まれるとは思いにもよらなかった。しかも時間までかかった。こんなことになるなら言わなければ良かった・・・。これは明らかに資源無駄使いだと思う。ここまで綺麗にやるのも、逆に疑問を感じてしまう・・・。やはり日本人は美意識が過剰すぎるのかと思う。
 私は果物をスーパーで買うとき、特に外見は気にしない。パッと見てパッと選ぶ。スーパーに売られているものは全部食べられるからどれでもいいや、という考えだ。(なんと大胆な! )気にするのは無農薬かどうかということのみ。その為に、学校で育てたキュウリが曲がっていようと構わず収穫したのは私だけだった(笑)。ちなみに味はごく普通だった。ところで、中身が大切だと言うことは当然である。が、外見も大切である。何故このような事を思ったかというと・・・。ある日私は蜜柑を買ってきた。ちょっと青いものも入っているが、大きい蜜柑の詰め合わせ。食後にその蜜柑を食べようということになった。そして食事終了。いよいよ青い蜜柑だ。手に取ると、
「かたっ! 」
む、むけない(汗)。でも私は絶対にめげない。こんなときには作戦がある(笑)。かたい蜜柑はマッサージすれば良いのだ。食事のマナー違反? かもしれないが、蜜柑を手でもむ。こうすると私としては柔らかい蜜柑になるのだ。そしてマッサージ終了。皮は上手くむけた。いよいよ食べるときが来た。大きな口の中へ蜜柑が放り込まれる。
「かたっ! 」
やはり青い蜜柑はかたい。しかも美味しくない。全く持って全然ダメ、だ。買うときも外見を見ておけばよかった・・・! ということだ。中身も大事だが外見も少しは気にした方が良いという教訓を得たのであった。
 人間にとって外見とは印象に残る大切なものだ。しかし外見だけが全てではない。日本人は美意識が過剰で、外見が主になっている習慣がある。中身もかなり重要である。というより、外見より中身が大事だと思う。例えば、見た目がちょっと汚くて葉も枯れているが中身が美味しいリンゴ1。そして見た目がかなりピカピカで中身がスカスカの不味いリンゴ2。この2つのリンゴがあったとしたら、私は迷わずリンゴ1を取る。何故かというと、見た目より、中身だからだ。まさに「花より団子」(諺)だ。私はこのリンゴ1と同じように、中身が美味しい人間になりたい。


   講評   kiri



こんにちは。これはとてもいい作品に仕上がったね。外見(字数、キーワード)だけでなく、しっかりと中身が充実していました。

<第1段落> おさえるところがきちんと入った要約ができていました。見た目第一主義という姿勢には疑問が残るね。
<第2段落> 過剰包装のよい例が書けました。きれいにラッピングして、シールやリボンも付けて、さらに、きれいな紙袋。確かにきれいではあるけれど、しょせんはゴミになることがほとんどだから、もったいないね。勇気を持って、「結構です」といえる人が増えると状況も変わってくるかもしれないね。
<第3段落> 形よりも、無農薬かどうか、ということを気にするなんて、外見にとらわれていないということの表れだね。たまには、失敗することもあるようだけど、今の姿勢のままでいたら間違いないと思うよ。
<第4段落> じょうずな結びができました。考えていることがしっかり表れていました。「中身が美しい人間」っていうのがいいね。そういう人は、きっと自然に外見も輝いてくるのだよね。
                  

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