国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   多数決と全員一致   うくほ

イスラエルを旅していたとき「ここでは全員一致の裁決は採用しないんですよ」と聞かされた。ユダヤ教の習慣だ、というような話だったが本当だろうか。根拠は、もう一つ、はっきりとしないけれど、事実ならば、なかなか興味深い。みんなが賛成したときには、それをよしとしない、と言うのだから「そんなばかな」という声が、すぐさま聞こえてきそうな気もするが、この種の言い分は一つのパラドックスである。そのまま受け取ってはなるまい。どういう条件の中でそれを言っているのか、中身を吟味する必要がある。(要約)
私は、多数決によって、簡単に決めるのは良いと思う。例えば、前にクラスで、文化祭の出し物を決めた。何個か候補が上がって、クラスの書記の人が黒板に書き出した。どれに決まるかは、私達がその中から一つ選び、良いと思ったものに手をあげ、多数決で決めるものだった。そのおかげで、出し物は早めに決まり、残りの時間で席替えができた。だから私は、多数決によって、簡単に決めるのは良いと思う。
しかし、全員一致までじっくり話し合う事も大事だと思う。例えば、昔話の桃太郎でも桃太郎と家来たちが全員一致で鬼退治に向かったからこそ力をあわせて鬼を退治することができたのだと思う。だから私は、全員一致までじっくり話し合うのも大事だと思う。
確かに、多数決にも全員一致まで話し合うこともどちらにも良さがある。でも、「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである。」という名言もあるように、一番大事なのは、どのようにしてそのような意見になったのかを考えることが大切だと思う。

   講評   kira

 詩織ちゃん、こんにちは。私たちは西欧の科学を取り入れ近代化してきました。民主主義の考え方に基づいて、合理的に物事を決定してきました。そのために効率はよくなり、急速な発展が可能になったんだね。
 しかし、考え方はこの多数決の法則ばかりではありません。ゆっくりと時間をかけて共同体の中の意見がひとつにまるくおさまるまで決めないと言う方法もあります。それが、日本の「寄り合い」といった話し合いの場であったし、イスラムの国の「全員一致ということは疑う」という考え方なのでしょうね。
 今、効率ばかりを考え、経済的に豊かであることだけを優先してきた考え方に反省が起こっています。わすれてきた精神面の豊かさをどこかで取り戻そうとしているんだね。そういったときに、ふと「全員一致」という非効率なものの値打ちを思い出してみることも必要です。自然と一体になり和を推し進めていく日本古来のやり方が、今後注目されるのではないでしょうか。
   

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