国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   島と大陸の動物の大きな差    ★07★

 みなさんは、島と大陸の動物の違いについてなにか知っていますか。私も始めて聞いたことだから、少し興味をもった。だからみなさんに説明しよう。まず、島に住む動物と大陸に住む動物とでは体の大きさが違う。ゾウのような大型のものにくらべると、島のものは大陸のものより、体が小さくなる傾向がある。島では大きいのもが小さくなり、小さいものは大きくなる。島に隔離された動物に見られる、このような体のサイズの変化の方向性が「島の法律」と呼ばれるものだ。ゾウはなぜ巨大なのか?それは大きな図体で捕食者を圧倒しようとしているからだ。あれだけ巨大ならばトラもライオンも歯がたたない。ネズミはなんであんなに小さいのか?小さければ捕食者の目につきにくいし、小さな穴やものかげにすばやく隠れることもできる。ゾウやネズミはだてに大きかったり小さかったりしているわけではない。捕食者のいない環境に置かれると、大きいものは小さく、小さいものは大きくなっていく。日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物はできにくい。逆に小さいほう、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルはきわめて高い。つまり、日本はつぶぞろいの国なのだ。
 私はこれから、つぶぞろいの例を挙げてあげよう。私のクラスには、走るのはとっても遅く苦手な韓国人のS-Hちゃんという子がいる。しかしその子は、韓国人なのに、算数、英語、理科、社会などとてもよくできるのだ。けれども、性格は別として、そのこのことは好まない。私は勉強もある程度でき、体育もできるS-Jちゃんのことを好むのだ。この私の意見から分かるように、私はある程度すべてのことができるような人がいいと思う
 私のクラスではないけれど、year6に九九のできない男の子がいます。その男の子は、大金持ちで、ダイアモンドのネックレスをつけてきたりする。私が思うには、自分が大金持ちだから、生きていけると思って勉強をしていないのだ。みなさんは、大金持ちだからと言って、勉強をしないとこのようになってしまうから、注意してくださいね!!!!
 この話はためになりましたか???ためにならなかったらごめんなさい。みなさんは、つぶそろいの社会、差の激しい社会、どちらを好みますか?私は、つぶそろいの社会をこのむ。理由は、つぶそろいの社会のほうが、生きていきやすいし、すみやすいから・・・。けれども、差が激しい社会もエリートで面白いかもしれませんね!?!?

   講評   nakahi


礼菜ちゃん、もうすぐ3月だね。そちらはだんだん暖かくなってきましたか?さて、今回も高得点です。先生もとてもうれしいです。でも、よーく分析してみると、きっと高得点をとる要素である語彙などはほとんど「要約」の中にあるものじゃないかしら。きついこといっちゃったかな。あちゃ!第二段落目〜第四段落目の自分の意見を書く段落内でどんどん新しい言葉や難しい言葉を用いてこれからも高得点を取りつづけてくださいね。礼菜ちゃんには本当に期待させられます!

さて、表記のことから話していきましょう。
「ですます調」と「だである」調がごっちゃになっていますよ。
「みなさんは、島と大陸の動物の違いについてなにか知っていますか。私も始めて聞いたことだから、少し興味をもった。」とか、
「year6に九九のできない男の子がいます。その男の子は、大金持ちで、ダイアモンドのネックレスをつけてきたりする。」とかね。
「みなさんは、島と大陸の動物の違いについてなにか知っていることがあるだろうか」と「year6に九九のできない男の子がいる」等にかえましょうね。

さて、内容です。「つぶぞろい」という言葉を覚えたね。えらいえらい!ただ、韓国人のS-Hちゃんはつぶぞろいの例かな?違うよね。体育ができないんだから、つぶぞろいではないよね。だから、第二段落目の最初の文は「つぶぞろいとそうでない例を挙げてあげよう」にしましょうね。少し難しいことを言うようですが、礼菜ちゃんが「好む」人が「いい」と結論づけるのは少し無理がありますよ。なぜならば、人の好みは千差万別(せんさばんべつ)だからです。なぜ「いい」と思ったのか、「好きだから」という理由以外も書くことができたらもっとよかったと思いますよ。たとえば「体育ができるというのは、身体が丈夫な証拠だと思う。勉強ができても、身体が丈夫でなければ何の意味もない。だから、私はある程度すべてのことができるような人がいいと思う。」と書いたら納得できるでしょう?同じように、第三段落目も「お金では頭は買えないのだ。お金があるからといって努力をしないようになると人間は堕落(だらく)してしまう」など、礼菜ちゃんの意見を深く書いて、第四段落目は「国民がつぶぞろいの国はお金の有無で差別をうまないのではないだろうか」など、つぶぞろいを良いと思った理由をサポートする形でまとめられたらもっとよかったと思うよ。

第二第三段落で面白い例を見つけながら、自分の意見をまとめられるようになってきました。でも、「好き嫌い」だけでなく、自分の好き嫌いをどのように他のひとに納得させられるか、考えながら作文を構築(こうちく)していければ、もっと上手になると思いますよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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