創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   中身が美味しい人間になろう   来夢

リンゴの袋かけを着色の為に使うなどという日本人の過剰な美意識には、いささかの軌道修正の必要がある。
 私は前、友達への誕生日プレゼントを買いに出かけたことがある。前もって友達にもさりげなくインタビューして何を買えば良いかは調査済み! そしてお目当てのものを色々と見つけてレジへGO! 店員さんが慣れた手つきで袋を出してくる。私は
「プレゼント用に包んでくれますか? 」
と言った。
「プレゼント? じゃぁもうちょっと待っていてね。」
というと店員さんはカラフルな包装紙を出してきた。しかし店員さんはその包装紙では包めないと思ったらしい。頑張れば全部包めそうだったが・・・。そして少しビッグになった包装紙(同じ柄)を出してきて包み始めた。そしてこの店の名前が書いてあるテープを綺麗に貼り付けた。もう渡してくれると思いきや、今度はその包装紙に派手な赤いリボンを貼り付けた。すると更にもう一枚袋を用意してきたのである。今度は冬にぴったりの小さい雪だるまがいくつか印刷されている青い紙袋だ。
(ちょっとこれやりすぎじゃない?! )
そう思う私の心も知らず、店員さんは無言で、包装紙で包んだ商品をその袋に丁寧に入れている。そしてそこにも店名が入ったテープを貼った。でもまだ終わりではなかった。店員さんは、ピンクと黄色のダブルのリボンを、金色のシールで貼り付けたのである。
「遅くなりました。出来ましたよ。」
プレゼント用と言っただけでこんなに包まれるとは思いにもよらなかった。しかも時間までかかった。こんなことになるなら言わなければ良かった・・・。これは明らかに資源も無駄使いだ。やはり日本人は美意識が過剰すぎるのかと思う。
 私は果物をスーパーで買うとき、特に外見は気にしない。パッと見てパッと選ぶ。スーパーに売られているものは全部食べられるからどれでもいいや、という考えだ。(なんと大胆な! )ところで、中身が大切だと言うことは当然である。が、外見も大切である。何故このような事を思ったかというと・・・。ある日私は蜜柑を買ってきた。ちょっと青いものも入っているが、大きい蜜柑の詰め合わせ。蜜柑を食べようと手に取ると、む、むけない! しかしこんなときには作戦がある(笑)。かたい蜜柑はマッサージすれば良いのだ。蜜柑を手でもむと私としては柔らかい蜜柑になるのだ。蜜柑をもんだら皮は上手くむけた。大きな口の中へ蜜柑が放り込まれる。
「かたっ! 」
やはり青い蜜柑はかたかった。しかも不味い。買うときも外見を見ておけばよかった! ということだ。中身も大事だが外見も少しは気にした方が良いという教訓を得たのであった。
 人間にとって外見とは印象に残る大切なものだ。しかし外見だけが全てではない。日本人は美意識が過剰で、外見が主になっている習慣がある。中身もかなり重要である。というより、外見より中身が大事だと思う。例えば、見た目がちょっと汚くて葉も枯れているが中身が美味しいリンゴ1。そして見た目がかなりピカピカで中身がスカスカの不味いリンゴ2。この2つのリンゴがあったとしたら、私は迷わずリンゴ1を取る。何故かというと、見た目より、中身だからだ。まさに「花より団子」だ。私はこのリンゴ1と同じように、中身が美味しい人間になりたい。


   講評   kiri



 こんにちは。長い作文を、しっかりと要点を残して、短くすることができたね。いい作文でした。

 小学校生活も残りわずか、言葉の森で作文を書くのもあと4回! 来週の進級テストは期待してますよ。
                

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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