創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   笑う門には福来る   フェデラー

昨夏、女子大生の語学研修に同行してある私大へ行った。アルバイトの学生から役付きの偉い教授までが、私の日常の細やかな部分に気を遣ってくれる。立場が逆だったらこうまではできない。「笑顔」である。彼らは揃いも揃ってにこやかな人々だった。しかし、ある時私は見てしまったのだ。今までにこやかに笑顔を振りまいていた教授が、一人になったとたん、考え深げな、どことなく徒労感の漂う表情に戻るのを。その時、彼らの笑顔が意識的な努力の賜物であることを私は悟った。アメリカ人は、あんなに毎日一生懸命に生きていて疲れないのだろうか。(主題)私は、笑顔を大切に生きてゆきたい。
 (構成)その方法として第一に、相手に対する思いやりの気持ちを持つことだ。いつの頃だったか、私のクラスでちょっとした揉め事が起きた。原因は・・・・忘れた。と、気付いたら、お互いに睨みあっているではないか。
「これはやばい、早くとめないと」
私があのままほかっていたら、あの二人はどうなっていただろう。やつらは手加減というものを知らないからなぁ。なぜか、私は、他人の喧嘩をしそうな雰囲気に巻き込まれることが多い。しかし、そんなときは決まって仲裁役にはいる(もちろん例外もある・・・)。そのときのコツは、「笑顔」で相手に接する。決してまじめな顔をしてはいけない、あくまで「笑顔」を貫くのだ。すると事件はスピード解決、あっという間に仲直り。笑うことは、健康にいいらしいのだが、それが他人をも楽しくさせるのだから、笑顔パワーはすごいなぁ、と感じさせられるばかりだ。
 (構成)第二の方法として、普段から多くの人とコミュニケーションをとることだ。僕の場合、やはり学校の友達とのコミュニケーションをとることがほとんどだが、ボーイスカウトでは、先輩、後輩と、また通学路では地域の方とも挨拶を交わすなど、実はいろいろな人とつながって生きているということに気付く。(伝記)また、近代看護の基礎を作ったフローレンス・ナイチンゲールは、裕福な家庭に生まれたにもかかわらず、貧しい人々の支えとなる存在だったようだ。そんな人だったからこそクリミア戦争でも、兵士たちをたちの看護を熱心に務めることができたのではないだろうか。やはり、多くの人とコミュニケーションをとることは、大切な事である。
(主題)確かに、ほかの人にどう思われるかを気にするよりも、自分らしく生きたほうがいいという考えもわかる。しかし、「上手なプレーをしたときよりも、悪いプレーをしたときの態度が大切である」という名言がある。調子の悪いときに笑顔になれるかどうかがその人の器を決めるだろう。

   講評   oda

意識的に笑顔を作っているのも、強靱な意志力と行動が伴わないとできないことだという内容をつかんでいましたね。ここから、笑顔を大切にしたいという生き方がでてきたのは無理のない意見でした。そのための第一の方法は相手に対して思いやりを持つこと、これはクラスの中での体験がぴったりでしたね。意識的に笑顔を作って相手の気持ちを和らげること、なかなか出来ないことですが、笑顔での説得は険悪な雰囲気を和らげる効果がありましたね。第二の方法は様々な人と普段からコミュニケーションをとっておくこと、ナイチンゲールの例が生きていましたね。誰にでもやさしい眼差しで接していた彼女の温かさが人々を助けましたね。反対意見に続き名言を入れた終わりの意見は、的確な表現でまとまっていました。いざという場面で試される態度が、その人の器というのは正解ですね。笑顔には困難を乗りきる力がありそうです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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