創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2126 今日1577 合計8575
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人生なんてっていう話   えせよ

 「あぁ、うん。そうだよねー。」私ががんばったこと(まぁ、がんばっていること。現在進行形である)は、人間関係の仲介(?)である。中学生にもなると、それぞれ人格がはっきりしてくるため、人間関係において『摩擦』がおこり易くなる。これの厄介な点は、小学生のように真正面から対等に向かい合ってぶつかっていくのではなく、陰でコソコソネチネチベタベタと陰険極まりない泥沼の戦いになることである。勝手にベタベタしてくださって全く構わないしノープロブレムなのだが、まきこまれたらこっちはたまったモンじゃない。興味もないような喧嘩に私を巻き込まないでいただきたい。まきこむのはサイクロン掃除機だけにしてくれ!
 これだけ言われてもわからないだろうから、具体的な例を。だいたいのクラスでは、仲の良い友達同士が『グループ』を形成する。グループ同士の争いなら、同じグループの仲間だけでやってくださって、そこと関わらなければいいだけなので大いに結構なのだが、グループ内だと最悪である。そうなるのはだいたい奇数人のグループで、体育やら何やらで二人組みを作る時にもめるのだ。三人だとさらに酷い。まるで白米の中に一粒だけ小豆が紛れ込んだかのように、一人だけがぽつねんと取り残されるのだ。くっついた二人は自分たちが楽しいのでそのぽつねん君のことはちょこっとも考えず、体育館に響きわたるような大声で談笑。誰でも一回は見たことがあるであろう。
 このような三人組が果てしなくやっかいなのである。(納豆のパックのフィルムぐらい厄介だッ!)では、私が最近まきこまれた例を。秋口、同じ部活の子E(仮名)が「マミコー(私)、M(仮名)がJ(仮名)はぶろうってメールで言ってきたー。」といってきた。(この時点で私はかなりどーでもよかったのだが。)EはMにかなり激怒しており、黙って無視すればいいものをありがたくもJに話して下さった。で、Mをはぶることにしたらしいのだ。(オイ!)私がしかたないから「えーマジ?それ見せて〜」と言ったら、Eは「かなりムカついたから削除しちゃった。」というではないか。Jもそう言われたらしいが、普通保護をかけるだろう。おこったEに急にはぶられたMは「?」と思うばかりである。そのときMに相談されたKによると、Mはそんなメールを送っていないらしい。(オイ!)すべて辻褄があった。そう、要するにEの作り話だったのだ!(死)(前の話)
 そういう陰謀や、作り話に惑わされ、奔走する私と同じような十代のみんなに、『清濁あわせ呑む』ということわざを教えてあげたい。度量が大きく、わけ隔てなくだれでも受け入れると言う意味である。そういう器の大きい人間になろうではないか。っていいつつも、みんな人間なんだから苦手なひとや、生理的にうけつけないひともいるであろう。それはもう仕方のないことなので諦めるしかない。今、私のような人間にとって本当の意味で大きい器を持った人とは、そのような人を不快感を与えないようにうまく避けていける人ではないか。え、何?ことわざの意味はどうしたかって?あぁ、うん。そうだよねー。(書き出しの結び)

   講評   jun

 多少くだけすぎているところはあるにしても、内容の深さといい、表現力といい、うますぎるというのが実感です。「人間関係」というテーマは、中学生に限らず、この先ずっとついて回るテーマだと思いますよ。でも、マミコちゃんのような大らかな気持ちでいることが一番。それにしても『清濁あわせ呑む』とはいいことわざを引用してくれましたね。大人ですね。正義感は大切だけれど、それだけですべてを割り切れないのがこの世の常です。

<構成(こうせい)>
 落語のようによく計算された「書き出しの結び」ですね。最後になって、ふと思いついたのかもしれませんが。
<題材(だいざい)>
 人間関係の仲裁に関する具体的な出来事を書くことができました。
<表現(ひょうげん)>
 マミコちゃんはたとえの天才だと思います。ことわざの引用もできました。
<主題(しゅだい)>
 「器の大きい人間になろう」という結びは前向きでいいですね。人間だから、すべてを寛容に受け止めることはむずかしいかもしれませんが、苦手な人も苦手な人なりにありのまま受け止めるという心構えを持つことは大切でしょうね。

☆作文テストは、もちろん合格。おめでとう!
                             

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)