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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   レオナルド・ダ・ヴィンチ   ナージャ

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」は、先にもあとにも誰にもかけなかった傑作です。心をやわらげてくれるかとおもうと、胸がきりっとなるモーツァルトの音楽は、ただすばらしとしかいいようがなく、あれだけの音楽はやはりモーツァルトにしか作曲できなかったでしょう。アインシュタインは空間は四次元だと、それまで誰も考えなかったことをみちびきだしました。
 まったく新しいすばらしいものをうみだす「創造」の秘密はどこにあるのでしょうか。創造はあまりにも謎めいているので「天才」にだけできることとかたずけてしまいがちです。しかし、天才だから創造できたといってしまうと、「創造」を説明したことにならないでしょう。
 ここで「組みあわせ」のかわりに「変化させて」といわれたほうがわかりやすいとおもう人は、そういいかえてもよいでしょう。
 ためしに組あわせてみたり、変化させてみたりするのですから、だめでもあたりまえです。ですから、だめでもともととおもって、ためしてみるしかないのです。
 第一に、創造のきっかけがあまりにも小さな、なんでもないようなことだったのと、第二に、最初のきっかけのあと、ためすのをくりかえした組あわせや変化の努力があまり大きかったので、第三に、実はあまりにも長い時間がかかっているために、最初のこころみと最終の成果との間があまりにへだっているので、どうやってそれが創造されたのか、それを創造した本人にもおもいだせずわからなくなって、突然ひらめいたかのように創造がおこったと考えられたり、説明されてしまうのではないでしょうか。
 だめでよいからためしてみるのは、高等生物、とくに人間にしかできないことです。
 もしコンピュータが創造めいたものをだしたとしても、それはそれを命じたプログラムをかいた人間が創造したものです。
 創造が人間にふさわしい仕事であることは、脳の構造と働きからも説明できます。
 大脳の中の神経細胞のネットワークに変化をもたらします。おなじことがらでも、それを位置づける背景や脈絡がわかることにあたります。これを心理学や言語学などでは、「新しい文脈のもとで、意味が変化する」といいます。
 たとえば「タイム」といっても、状況によって「経過した時間の長さ」であったり、午後三時といったような「時刻」であったりします。
 このような大脳の働きがつみあげられて、ダ・ヴィンチやモーツァルトやアインシュタインの「創造」をうみだしたのです。
 このような脳の働きを役だて、創造のために「こころみ」をつみかさねないのは、まったく人間らしくないことになります。

   講評   nato

こんにちは、亜莉紗ちゃん(^_^) 今週は感想文でしたね。人間は考える葦であるというのは、フランスのパンセという有名な哲学者の言葉ですが、人と他の動物の違いはやはり『創造力』という点でしょう。また、そういった創造力を具体的に形にするまでには幾度となく試行錯誤が繰り返されるものである。そういったことをここではいろいろな例をあげて、作者は述べているようですが、いつものように、要約文はややながくなりましたが、よくまとまりました。ただ、そのあとにいつもいうことですが、亜莉紗ちゃん自身の体験談やお父さんやお母さんから聞いた似たような話しや、ことわざを使って、分かったことを最後にまとめるという作業が抜けてしまっていますので、下に例を挙げましたので、それを参考にして是非もう一度考えて見ましょう。もしもこれを清書に選ぶのでしたら、その部分を付け足してから清書してくださいね。
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第一段落は要約です。長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。

 第二段落と第三段落は、似た話。自分で試行錯誤しながら何かをやり遂げたというような話です。攻略本を見ないでゲームをクリアしたことはないかな? 算数の難問も解き方を見ないで自力で解けたときはうれしいですね。お父さんやお母さんに聞いた話を書いてもいいです。

 第四段落は、「わかった」ということばを使ってまとめます。失敗を繰り返しながらでも自分の力で何かをやり遂げたときは喜びも大きいし、本当の意味での実力が身につきますね。

使えることわざ
ことわざは、「35、かわいい子には旅をさせよ」「51、虎穴に入らずんば虎児を得ず」「145、禍(わざわい)を転じて福となす」「必要は発明の母」「人間は考える葦である」「失敗は成功の元」など

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