国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   信念をもって…   怪盗ピエナ

 自分の考えが唯一のものと考えない視野の広さを持つことが大切だ。この間国語で『対話を考える』という問題文を勉強した。そこには、〝『対話』は、必ずしも、相手が自分の意見に賛成してくれなくてもいいのです。むしろ、自分の意見や自分の価値観を表明し、同時に相手の価値観にもふれることによって、お互いの価値観に違いや共通点を発見し、そこから、お互いの中に新しい価値観が生まれてくることが大事なのです。なぜ、『対話』が必要なのだろうか。それは、これまでのように強い目的をもったおおきな集団に代わって、ボランティアや文化サークルといった小さな集団が、人々をひきつけるようになるでしょう。このような現代社会の中では、一人一人がどのような集団の中で生きていくか自ら選択していかなければなりません。そのときは、まず新しい集団を選ぶときにも、また自分が選んだ集団の中でも、自分の意志や価値観をきちんと他人に表現しなくてはなりません。これらを理解するためには、交流が不可欠になっていくからです。〟と書いてあった。つまり、現代社会を生きていくためには、相手の意見と自分の意見を理解し、『対話』を活用していくことが大切である。
 しかし、他人にわずらわされず自分の世界を深く掘り下げていくことも大切だ。わたしの母がアシスタントとして働いている塾は、全国で10位以内には入るトップクラスだ。そこの教室にはよく、ちがう教室の先生たちが見学にくるほど、期待されている。なぜ、そんなに良いのかというと、先生は自分の意志、決めたことは頑固として守るということだ。この間もわたしの母はこんなことを言っていた。A君は割り算と引き算の入っているところを勉強している。その答案を先生が丸をつけた。しかし、三角(おしい!!)というばかりであった。それをみたA君は
「先生!!これ合ってる?」
と母に聞いてきたそうだ。
「うん。合ってるわよ。」
母は不思議そうに答えた。なぜならば、答えは合っているのに三角だったからだ。そこへ先生がきて、
「どうしたの?○○君!!ちゃんと直ししなさい。」
「どうして三角なの?」
「これは帯分数に直してそれから………」
「いぃやぁだ!!せっかくやったんだからぁ!!」
「だめ!!これは絶対譲れません!!この通りに絶対やりなさい。」
このように、自分の考えをしつこいくらい守ったからこそ、このような立派な教室ができたのである。
また、昔話の『桃太郎』では、桃太郎はおじいさんやおばあさんがとめるのも聞かず、鬼退治に行くことにした。
 確かに、視野の広さを持つことも内側の世界を深めていくこともどちらも大切だ。しかし、一番大事なことは『自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない』という名言があるように、互いに尊重し合えるように自分を高めていくことである。

   講評   mako

 文章を引用して書くのはいいことね。ふつうは『』でくくります。
 他人と協調していくことと自分の信念を貫くこととどちらが大事かという問題は、個別的に考えないといけないね。「こういう場合はこれ。」という算数のように便利な公式はあるようでないものがほとんどです。そのときどういう判断をするかは、その人にとって何が大事かに左右されます。
 いつも正しい判断をしようと考えこむよりも、こんなふうに人によって意見が分かれてしまう可能性が無限にあるという事実を受け入れる方が楽になることがたくさんあります。
 私には「これだけは」という信念がなさすぎてだめです。ただの強制や自己中心に終わらせない強い信念をとおすには、すごいエネルギーと努力がいると思います。本物の信念は他を圧倒します。そういう人に私もなりたい……。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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