国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   現在、社会が求めている人とは・・・   えあゆ

 現在、社会が求めている人とは・・・
                  文音
 日本人が、淡泊であるかわりに持続力に欠けていると言われるのも、生活感覚に左右されているところが少ないのではないか。個の様な傾向が言語に影響しないはずはない。女性的言語が持久性に強い長編詩に結晶しないで短詩型文学を生んだのは、やはり風土的囚子によるものと考えられ、さらりと流す叙情が尊重される。その女性的性格にいくらか反発したと思われるのが、俳句というさらに短い詩である。また、「言ひおほせて何かある」と芭蕉は述べている。完結した表現、整いすぎた言葉は詩にならないことを、これほど端的に述べたものは少ない。「言ひおほせ」ないためには論理でも何でも犠牲にして省みない。わたしは、正確に言葉を伝えるよりも、感情を大切にしていくべきであると考える。(要約・是非の主題)
 私がこの様に考える理由は第一に、相手への思いやりや、相手のことを考えることが出来るからである。例えば私は、学校で友達と何気なく話すときにでも、常に周りの雰囲気を読み取って、出来る限り相手のことを理解することができるように精一杯互いに努力し合っている。このようなことの繰り替え返しで私達は、毎日何気なく送っている学校生活の中で、お互いの思いやりや、自分自身の心を養っていくと共に、力を合わせて一日一日を充実に過ごしているのである。(複数の理由一・体験実例)
 この様に私が考える理由は第二に、外国にはまねを出来ないような日本ならではの方法で私達は、言葉を扱うことが出来るのであるからだ。また、データー集の「コニカ」による10代女性のストレス解消法(1996)では、1位=カラオケ・16.4% 2位=食べる・7.5% 3位=長電話・5.6%となっている。また、10代男性のストレス解消法、同じく「コニカ」(1996)によると、1位=カラオケ・15.3%二位=テレビゲーム・13.3%3位=ビデオ観賞・8.0%となっている。これからも分かるように、我々日本人はやはり「カラオケ」(歌も詩と同じように短い言葉がたくさん集まって成り立っている)のように雰囲気(短い言葉)で相手に伝えることを必要としているのである。(複数の理由二・データー実例)
 確かに、科学者や、医者などは、より正確で且つ短時間で話すことが出来る言葉のほうが便利であろう。しかし、短い簡単な言葉をより有効に使うことのほうが、われわれ人間には必要なことなのである。また、「辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが、勉強の目的である。」という名言もあるように、現代では、辞書みたいな人が賢く思え、うらやましく思う人が多いであろう。しかし、本当に社会、世界が求めている人というのは、限られた言葉の中でそれをうまく利用することができる人、つまり名言で言えば辞書をうまく使いこなせる人なのである。これから私は、辞書のような外見だけが賢そうな人になるのではなく、本当に限られた中で賢く生きていくことが出来るような、強い人間になりたいと思っている。確かに、これは、とても難しいことかもしれないが、私は、決してあきらめずに、挑戦し続けていきたいと思う。(反対意見への理解・名言の引用・これからの結び)

   講評   hota

 先週、進級テストで88点をマークして、また今週、記録更新の89点が出ましたね。3月は他の中1の生徒さんに90点台が出ているようですから、ベスト5に残るかどうかは微妙な情勢ですが、優秀な点数であることに変わりはありません。よく書けていました。
 要約は、少し長めでしたが内容はよいですね。意見も、今回は前回とは逆に、「言葉に込められた叙情や感情を大切にしよう」という方向で書いてもらいましたが、さすが、どんな意見でも、そつなくまとめることができています。今回は「体験実例」もよかったです。その他の項目も、いつも通りバッチリでした。
★言葉をたくさん使って思いを伝えるよりも、短くて有効な言葉を選んだ方が、効果が大きいことがありますね。言葉を選ぶまでの、その過程が大切なのでしょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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