国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   はじめてドイツ語が話せたこと   こと座

 「Geht’s dir gut?」
「Ja, sehr gut. Und dir?」
これは、私が初めて自分から話したドイツ語です。ギムナジウムに通い始めてひと月たったころのことです。それまでは、友だちから話しかけられてもよく聞き取れなくて、三回は聞きなおさないといけなかったのです。それなのに、その時は、不思議と自然に口からドイツ語がこぼれ出てきました。ちょうどそれはまるで、七ヶ月になる妹が、腹ばいからいきなり前や後ろに動くことができるようになったことに似ています。
 今、ドイツ語の授業で、ヒットラーの時代にフランスへ逃れたユダヤ人の家族の話を勉強しています。主人公のアナは、ベルリンからスイスを経てフランスに行きます。アナも私と同じように現地の学校に通わなければならなかったので、フランス語を身につけるのに苦労をしました。三ヶ月たったある日のこと、アナは友だちから遊びに誘いに答えようとして、いきなりフランス語が口から出てきて、それをきっかけにすらすら話すことができるようになったという場面があります。私はまるで自分のことのように、本を読みました。そのときのアナがどんなにうれしかったかがよくわかります。
 一年半たった今では、はじめてドイツ語を話せたときのことがうんと前のできごとのように思えます。アメリカで英語を学んだときよりも、ドイツ語の方がはるかに難しいです。読むことは、わりとすぐにできるようになったのですが、話すことと、書くことは本当に難しかったです。くやしかったこともたくさんあります。担任でドイツ語の先生がこの前、
「ドイツに来て一年半でここまでやれるとはおどろきだ。いろいろ見てきたが、これは普通のことではない。ライラ、大変だっただろう。」
とみんなの前で言ってくれました。私はちょっと自分を誇らしく思いました。
 やっぱり、言葉は間違えてもいいから勇気をもって口に出してみることが大事だと思います。私はまだ三ヶ国語しかできないけれど、七年生からのフランス語とほかにスペイン語にも挑戦したいと思います。
 となりでしかめっ面をしたお母さんがドイツ語の問題集をやりながら、
「ああ、なんでかなあ。」
とためいきをつきました。

   講評   ao


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