創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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脇役こそスターだ ミニまろ
新聞は、今やどこの家庭にも必ずある、毎日の色々なニュースがわかりやすく凝縮されたものである。新聞には政治のこと、社会で起きる事件のこと、スポーツのことなど、その日の主役となっているものが大きく掲載されている。しかし、主役があれば脇役もあって、その脇役となるものが、広告、漫画、投稿欄などといったものだ。主役に注目するのもいいが、脇役に目を向けることも私は大切だと思う。
第一の理由は、脇役、すなわち行間のような一見目立たないようなところに、意外な情報が入っていることがあるからだ。“山椒は小粒でもぴりりと辛い”ということわざがあるが、目立た
ない行間にこそ、ためになる情報が入っていることがあるのだ。例えば、学校の授業も同じようなものだ。単にズラズラと教科書に書かれていることを読み上げられても、かえって理解しにくい。しかし、その合間合間に先生のオリジナルの情報などを付け加えられると、それがきっかけとなって頭にどんどん入っていくのだ。だから行間は必要だ。
第二の理由は、途中で行間がないと疲れてしまうからだ。例えば新聞の中で言えば、2ページ目の左上に掲載されている4コマ漫画で小さな子供からお年寄りの方にもわかりやすく楽しめるコーナーだ。ここだけは、誰でも毎日目を通しているのではないか? では、なぜ2ページ目の左上に掲載されているのだろうか? それは、私が思うに仮に漫画がテレビ欄と同じ場所に掲載
されていたら、新聞を開かない人が増えてくるからだろう。またある例では、学校が授業ばかりで休み時間が全く設けられていなかったら、疲れてしまうだろう。データによれば男性、女性ともに収入増と労働時間短縮のどちらを選ぶかという問いに対し、時間短縮を選ぶ割合の方がダントツで高い。自分の利益も大切だが、その利益を得るためにも休息時間が大切だ、という現代人
の考えによるものだ。今や現代人にとって行間や余裕はあらゆる場面で必要なのだ。
確かに主役を尊重したいという気持ちもわかる。しかし、今やその考え方は古いのだ。一見目立たない脇役にこそ、美点がたくさん秘められているのだ。今後からは私も、このことを意識し
つつ、新聞を読もうと思う。
講評 nara
あっという間に3月も中旬。この1年間早かったね! 充実したいい1年だったでしょ。3月の残りもきっちりと仕上げて、びしっとこの1年をしめくくろう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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