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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自己アピール   ビーバー

 日本のある会社が香港で現地の人間を採用しようと求人広告を出したという。すると瞬く間に、「我こそは日本語が達者である」と胸を張ってたくさんの香港人が押しかけた。会社側はおおいに喜んで、さっそく面接をしてみたが、実際にはほとんどの人が、「コンニーチハ、サヨナーラ」といった挨拶程度しか日本語を話すことができなかったそうである。この話を聞いたとき、私は「香港の人はすごい」と感心したものだ。何より語学ができるという認識が、日本人とずいぶんかけ離れているではないか。そこで、「まあ、そこそこ話せるな」と内心自負している人も、「少しだけ」と答えておく。そのほうが無難である。これが日本流「謙譲の美徳」なのである。ところが香港のような国際貿易都市で生きていくためには、そんなのんきなことは言っていられない。(要約)僕は、自分を周りにアピールすることは大切だと思う。
 その第一の理由は、自分をアピールしないと、自分の存在を分かってもらえることができないからだ。僕は今、中学校で野球部に所属している。そして、試合や大会の前の練習では、試合に出るために様々なアピールをする人たちがいる。外野だったらホームベースまで一本バック、ライトでは一塁に走ってくるランナーをアウトにしたり、いろいろなアピールプレーが繰り広げられる。僕の場合は何一つアピールできるものはない。でも、他の人を見ていて、アピールって結構楽しそうだな、と思ったりもする。アピールをした人たちの能力が顧問の先生に認められれば、試合にレギュラーメンバーとして出場できる。僕も、一年生大会の時に、一生懸命にボールキーパー(=球拾い?)をずっとやっていたところ、先生が、「そこまで熱心にやっているなら代打として出そう」と言った。その後、「バットを振っておけ」と言われ、何とか打席に立つことができた。そんなことも実際にあったりするので、自己アピールをすることは大切だと思う。
 第二の理由は、自分自身が成長を遂げることができなくなってしまうからだ。あるデータによると、30代では、仕事の目的を収入と答えた人の割合がが75%となっている。これは、現代の日本人に自己アピールをしようという意識がだんだんなくなって来てしまっているからだと僕は思った。もっと自分自身を尊重し、自己アピールをするようにすれば、今まで自分の収入だけを目的としていた仕事が少しずつ自分の生きがいに変化して行くに違いない。
 確かに、現代の日本では自己アピールをする機会も結構少ないし、謙虚さもないと周りからいやな目で見られたりすることも時々ある。しかし、「短所をなくすいちばん良い方法は、今ある長所を伸ばすことである」という言葉に表されるように、自分のいい面をどんどんアピールしていけば良いと思った。改めて自己アピールの必要性を知った。

   講評   miri

<第1段落>たいへんじょうずな要約です。意見もきちんと入りました。
<第2段落>ぴったりな例がありましたね。アピールのしかたも人それぞれで個性がありますね。人に訴えかけられるものがある人は強いです。最近では、高校や大学の入学試験にも「自己アピール」を課すところがありますね。その大切さが認められてきたのでしょう。
<第3段落>すばらしい意見が書けました。自己アピールをひとつの向上心の現れとみるわけですね。うまい展開です。
<第4段落>結びの段落、ひじょうにまとまりがよく、スマートです。

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