創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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狂気はある程度あったほうがいい アーチ
我々には、皆、少々気違いめいたところがあり、うっかりしていると本物になるのだと、自分に言い聞かせていないと、えらい「狂気」にとりつかれます。天才と狂人との差は紙一重だと、ロンブローゾは申しているわけですが、天才とは、「狂気」が持続しない狂人かもしれませんし、狂人とは「狂気」が持続している天才かもしれませぬ。また、我々の心のなか、体のなかにある様々な傾向のものが、常にうようよ動いていて、我々が何か行動を起す場合には、そのうようよ動いているものが、あたかも磁気にかかった鉄粉のように一定の方向を向きます。僕は、人間には、狂気というものが必要だと思う。
第一の理由は、狂気といえる集中力がなければ何かを成し遂げることができないからだ。僕にもその様な実例がある。それは、テレビゲームをしている時あんまりにも集中しすぎていて、人が話している声が聞こえなく、話しかけてきても無視する状態だった。母が、
「お茶にしよう。」と言った。
「・・・・・・・」でも、僕はゲームをしているので聞こえない。もう一度母が、
「お茶にしよう。」と言った。
「・・・・・・・」まだ、僕の耳にはとどいていない。ついに、父がたまりかねて、
「お母さんがお茶にしようって、言ってるやんか。」と怒鳴りながら言った。
「・・・・・・・」でも、まだ僕の耳には届いていない。ついに父が怒って、
「新将だけ抜いてお茶にしよう。」と言った。その時になって、僕は、
「僕も入れて。」と言った。すると、母と父は、
「何回呼んだと思っているの?」と言ったので、僕は、
「2回ぐらい?」と言った。すると父は、
「4回も呼んだんやぞ!」と言ったので、僕は、
「え−まじで、聞こえへんかった。ごめん。」と言った。すると母は
「今回はいいけど、次は許せへんで。」と言った。すると僕は、
「本当にごめん。」と言った。
そして、第2の理由は、平凡すぎた毎日では、すごくたいくつしてしまうからだ。データ実例の20番の十代男性のストレス解消法の1位は、カラオケで15.3%。2位は、僕も大好きなテレビゲームで13.3%。そして、3位は、ビデオ鑑賞で8.0%という結果になっていた。
確かに狂気はなければいいことも多い。しかし、「行動するためには、多くのことに無知でなければならない。」という名言もあるように、狂気があったほうがいいと思う。
講評 tama
アーチくん、こんにちは。学校のテストや、部活動で忙しかったり、体調を崩したりして大変だったけれど、がんばって提出してくれました! よくがんばったね。
要約も約250字にまとめることができたね。続いて「狂気というものが必要だ」という意見が書けました。
第一の理由を「狂気といえる集中力がなければ何かを成し遂げることができない」、第二の理由に「平凡すぎる毎日では退屈してしまう」と挙げられました。「集中力」に関して、とても身近な体験を思い出して書くことができたね。何をするにも集中力がなければ、長く続けることはできないね。このときは、ご両親の呼びかけも聞こえないほど集中していたんだね。
データにもあるように、毎日を平凡に過ごしていると、退屈してストレスがたまるということもありますね。誰でも何かしらストレスを解消する手段を持っているようですね。
「狂気はなければいいことも多い」と反対意見への理解も示すことができました。今回のアーチくん自身の体験からも、そう思うことができたのですね。しかし名言のとおり、「集中力」と呼べる狂気は必要ですよね。
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